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甲斐拓也「新しい自分」全身巨人コーデで自主トレ9時間

スポーツ報知 / 2025年1月13日 5時0分

自主トレを公開、ボール2個を使ったティー打撃を行う甲斐(カメラ・豊田 秀一)

 巨人の甲斐拓也捕手(32)が12日、日本一奪回の使者になることを誓った。地元の大分市で自主トレを公開。巨人の練習着に身を包み、ウォーミングアップに1時間以上かける熱の入れようで、午前9時から約9時間の猛練習を行った。ソフトバンクでは4度、日本シリーズ制覇に貢献しており、セ・パ両リーグで正捕手として日本一に輝けば史上初となる。「キャッチャーは勝って評価される」が信条の扇の要が、FA加入1年目の誓いを立てた。

 大分の朝日に照らされ、真新しい「10番」の刺しゅうが映えた。甲斐はオレンジのラインが2本入った巨人のソックスと球団ウェアを着て午前9時8分にグラウンド入り。帽子の右耳付近には、阿部監督から受け継いだ新背番号が入っていた。「新しい自分に出会えた、じゃないですけど。引き締まる思いでいます」。報道陣約50人が見守る中、地元で決意の“熱血始動”となった。

 リーグは変わっても、目指す場所は同じだ。巨人1年目の目標を問われると「リーグ優勝、そして日本一。勝たないといけないチームだと思うので、そこは変わらないと思います」と言い切った。ソフトバンク時代は17年から4年連続で日本一。両リーグでシーズン100試合以上に出場する正捕手として日本一に輝けば、史上初の快挙だ。「キャッチャーは勝って評価される」が信条の男は、新たな挑戦に胸を高鳴らせた。

 1年を戦い抜くため、例年通り“猛トレ”が始まった。各球団の若手捕手が参加する「甲斐組」は過去最多の9人。シャトルランなど1時間超の入念なウォーミングアップを終えると、女子プロゴルファー・阿部未悠(24)がホームベースから打ち上げたゴルフボールを追うアメリカンノックを敢行。前回の自主トレから行う珍トレで体をいじめ抜き「いいスタートが切れたと思います」とうなずいた。

 午前中は送球練習など守備メニューを行い、午後1時12分からバットを握った。内角高めと外角低めにコースを設定した2種類のスタンドを用いたティー打撃とフリー打撃を行い、約2時間で180スイング。同僚だったソフトバンク・近藤の練習法を見て学び、取り入れた。指名打者がないセ・リーグに移籍し「後ろにピッチャーがいるので、いろんな役割が出てくる。しっかり全うできればいい」。その後はウェートトレを行い、計9時間の猛練習。自主トレで長時間汗を流すのは例年通りではあるが、新天地への覚悟をにじませた。

 昨季の巨人は岸田、小林、大城卓が先発マスクを分け合って4年ぶりのV。甲斐であっても、定位置が確約されているわけではない。今年の漢字1文字に「挑」を選び「山瀬も含めてジャイアンツには素晴らしいキャッチャーがいる。ポジションは1つですからしっかり競争し合って、僕も挑戦していきたい」。優勝請負人が、巨人の一員としてスタートを切った。(内田 拓希)

◆2球団でシリーズ優勝を経験した捕手は過去4人だけ…記録メモ

 甲斐(巨)は昨年まで在籍したソフトバンクで17~20年、昨年と日本シリーズに通算5度の出場。17年からの4年連続Vに貢献した。巨人でも優勝ならシリーズ2球団V。捕手出場した複数のチームでシリーズ優勝を経験したのは(所属、優勝年度)

中嶋 聡=オ96→日06

谷繁元信=横98→中07

細川 亨=西04、08→ソ11、14、15

鶴岡慎也=日06→ソ15、17

 過去に4人だけ。いずれも同一リーグの2球団で記録しており、セ・パ両リーグでシリーズを制した捕手となれば、甲斐が初めてになる。

 〇…甲斐がファンと報道陣に約60食の弁当と200人前の味噌ちゃんこ、イチゴを振る舞った。ちゃんこは親交がある大相撲・錣山部屋の味で、地元・大分の食材を使ったもの。自ら鍋を回して配膳する気遣いも見せた。差し入れは数年前から始め「(遠方から)来ていただいて、できる準備はやろうかなと。大分のものを食べていただけたら」と地元愛を語った。

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