大関・大の里が大いちょうでの初取組で黒星 過去４戦全勝の翔猿に引き落とされ「もう１回集中する」

翔猿（上）が引き落としで大の里を破る（カメラ・今西　淳）

◆大相撲初場所初日（１２日、東京・両国国技館）

　大関・大の里（二所ノ関）は大いちょうを結った最初の一番で黒星を喫した。立ち合いで幕内・翔猿（追手風）をもろ手で突いたが、前に出られなかった。逆に起こされ、いなされたところを引き落とされた。

　相手のペースにハマり、「またしっかり集中してやりたい」。過去４戦全勝とお得意様相手に敗れたことについては、「もう１回集中して明日からやっていきたい」と悔しさを押し殺した。

　先場所は大関として史上初めてちょんまげ頭で臨んだが１１日の優勝額贈呈式で大いちょうを披露した。この日は初めて土俵に上がった。初々しい小さな“象徴”に注目を浴びたことに「特に（意識は）なかった」と淡々。黒星発進は関脇だった昨年名古屋場所以来３場所ぶり。「また切り替えて頑張ります」と前を向いた。