くふうハヤテ新加入選手会見 「静岡のイチロー」鈴木将平が背番号５１で再出発

くふうハヤテの２０２５年度ユニホーム（左が大石航、右が鈴木将平）

　今季、プロ野球ウエスタン・リーグ２季目となるくふうハヤテの新加入選手の記者会見が１２日、静岡市の清水ふれあいホールで行われた。今年から一般公開され、ファン約８０人（先着順）が集まる中、１８選手が出席した（１人欠席）。前西武で静岡高出身の鈴木将平外野手（２６）は「もう一度、スターを目指してはい上がる」と意気込みを語った。

　トップバッターで意気込みを語った鈴木の顔は明るかった。「静岡で野球ができることに不思議な縁を感じる気持ちと感謝でいっぱい」。会見場にはファンからの拍手が鳴り響いた。

　目指すのは、期限が７月末までのＮＰＢ支配下復帰だ。「暴れていた高校時代ぐらいの活躍をしないと戻れない」。静岡高で１年夏から３季連続甲子園を経験、Ｕ―１８代表に選ばれた左打者は、打率３割超えを最低ラインに設定。「他球団に常に『下で鈴木将平がスタンバっているぞ』と思ってもらう必要がある」。今オフ重点を置いている長打力の発揮も誓った。

　背番号は西武に在籍した２０１７年から昨年まで着けた「４６」ではなく「５１」を選んだ。天才的ヒットメーカーといわれたイチロー氏が背負っていた番号だ。「いつぞやは『静岡のイチロー』と呼ばれたこともあった。スターを目指すのに、大きな数字をつけるのはいいこと」。迷いなく決めたナンバーで、道を切り開く。

（伊藤　明日香）

　〇…２０２５年新ユニホームのお披露目会も行われた。昨年と同じく、ホームは白地に縦じま、ビジターはグレーと基本のデザインに変わりはないが、今季は背中にローマ字で選手名が入る。ファンからの「観戦時にすぐに名前が分からない」という悩みも解消される形に。他には「ＨＡＹＡＴＥ」のロゴの配置が変更。ビジターでは左胸に小さくあった文字が、胸元で大きく表示されるようになった。