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荒川静香さん、“トリノ五輪のイナバウアー”誕生秘話を明かす 長野五輪後「余生のようになってしまって…」

スポーツ報知 / 2025年1月13日 15時24分

荒川静香さん

 13日放送の日本テレビ系「ヒルナンデス!」(月~金曜・午前11時55分)に、フィギュアスケート女子で2006年トリノ五輪金メダルの荒川静香さんが出演。同五輪で披露した印象的な技「イナバウアー」誕生の秘話を明かした。

 番組では成人の日にちなみ、新成人が生まれた2006年に活躍した荒川さんにインタビュー。新成人へメッセージを伝えた。

 日本フィギュア女子で唯一の五輪金メダリストの荒川さんだが、トリノ五輪までの道は平たんではなかった。1998年の長野五輪に高校1年で初出場を果たしたが成績は13位。「一つ夢がかなってしまった、達成感のようなものを感じてしまって、出場した後は余生のようになってしまった時期がありまして」と、“燃え尽き症候群”になっていたという。

 転機となったのは、アメリカで練習していた時に見たアイスショー。「かつて世界のトップで戦っていたスケーターが、エンターテインメントとしてみんなで作り上げていく世界。私もそんな世界でスケートをしてみたい」と思った。

 そこから、夢はアイスショーに出ることになり、そのために「五輪での実績が絶対条件」となった。そこからは「常に崖でしたね。一歩でも下がったら未来がないみたいな気持ち」と語った。

 そして、同時に「記録に残ることは当然、五輪では大事なんですけど、記憶に残るっていう部分を大事な目標としてもう一つ掲げていこう」となり、技術面が重視される当時の採点で、高得点になるわけではなく敬遠されていた「イナバウアー」を演技に採用した。これについて荒川さんは「重要な決断だった」と振り返った。

 最後に新成人へ向け「Think Positive Stay Positive 楽しみましょう!」と色紙に記し、メッセージを送った。

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