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事故で亡くなった園田競馬の松本幸祐騎手 明るく盛り上げ役で笑顔の中心に 度重なる大けがから何度も再起

スポーツ報知 / 2025年1月13日 18時56分

13日の落馬事故で亡くなった 松本 幸祐(まつもと・こうすけ)騎手(兵庫県競馬組合提供)

 兵庫県尼崎市にある園田競馬場で1月13日、調教中に馬3頭が衝突する落馬事故があり、松本幸祐(こうすけ)騎手(43)=園田・西村守幸厩舎所属=が死亡した。同日、兵庫県競馬組合が発表した。

 事故が起きたのは午前5時50分ごろ。調教を終えて厩舎に戻ろうとした馬が同競馬場の2コーナー付近で突然暴れだして制御不能となり、ちょうど併せ馬による追い切りを行っていた2頭の前に飛び出したため避けきれずに衝突。それぞれの馬に騎乗していた3人は落馬。その際、ぶつかられた馬に騎乗していた松本騎手は頭を強く打ち、心肺停止状態で尼崎市内の病院に救急搬送されたが、死亡が確認された。落馬した別の40代と30代の2騎手はいずれも軽傷という。

 松本騎手は2002年10月14日に園田・曽和直栄厩舎からデビュー。同年11月6日に初勝利を挙げ、地方通算成績は7624戦261勝。19年には調教中の落馬で背骨を粉砕骨折するなど何度も大けがに見舞われたが、そのたびに復帰。数年前のNHK「のど自慢」の予選会にも出場したことがあり、明るい性格として知られていた。勝利した騎手のセレモニーなどには必ず参加し、盛り上げ役を引き受けるなど、周囲には常に笑顔が絶えなかった。昨年、JRAから地方競馬に再び復帰して話題を集めた小牧太騎手(57)は兄弟子にあたる。

 園田、姫路競馬を主催する兵庫県競馬組合は阪本佳一副管理者の名前で「謹んでお悔やみを申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします」とコメントした。この日の園田競馬場は開催がなかった。1月14日の開催は予定通り行うとしており、1レース(10時40分発走)の前に松本騎手をしのんで騎手仲間ら関係者が黙とうする。

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