ヤクルトの２３年ドラ１右腕、今秋の実戦復帰照準…昨秋トミー・ジョン手術「今シーズン頑張れば来年野球が楽になる」

練習後、ファンにサインする西舘

　ヤクルト・西舘昂汰投手（２３）が１３日、実戦復帰に向けた見通しを語った。２３年のドラフト１位右腕は、昨年９月２０日に右肘のトミー・ジョン手術を行い、今季は育成契約。埼玉・戸田球場でリハビリに取り組んでおり「（今季の）最後の方になると思います。（１０月の）フェニックス・リーグでは完全に投げられる」と話した。

　１月中にネットスローを解禁し、２月のキャンプではキャッチボールも行う。昨年の今頃は希望に満ちた表情で新人合同自主トレに参加していたが、今はルーキーたちを横目に地味なリハビリに励む。「土台づくりというか、今シーズン頑張れば来年野球が楽になると思う。来年以降、活躍できるようにと思ってやっている」。１年間で身長は０・８センチ伸びて１８９・６センチに。体重は２キロ増えて９６キロと成長した。今は花を咲かせるその時を思い描きながら、黙々と準備を続ける。（長井　毅）