【広島】秋山翔吾が自主トレ公開「カープは何のために秋山を取ったんだ」 下田市応援大使に就任「長く現役で」

静岡・下田市で自主トレを公開した秋山（下田市・吉佐美運動公園で）

　広島・秋山翔吾外野手が１３日、静岡・下田市の吉佐美運動公園で自主トレを公開した。４月に３７を迎えるが「『年齢を感じないな』とか『若々しく動いているな』という印象を」と宣言。右膝の手術後だった昨オフよりも順調に練習をこなしており、スパイクを履いてのノックやフリー打撃も実施し「計画的に取り組めて、ここまできた。気持ちよくパズルがはまったような状態」と充実した表情を見せた。

　昨季は１５８安打。リーグ最多安打の長岡（ヤクルト）と５本差だったが「仮に開幕から１番でという状況だったら、本当に悔しい思いをしたと思う」と回想。「逆に言えば、予想以上だった可能性がある」と自己分析した。開幕は５番で迎え、４月下旬から１番。休養日などもあり「オープン戦で結果を出していれば。（首脳陣に）壊れてしまうと思わせたところもある。（長岡と）同じ打席数だったらとは思わないし、同じ打席に立つフィジカルではなかった」と認めた。「届きそうな５本ではなくて、圧倒的な差」と、今季はシーズンを通じて元気な姿を見せることを誓った。

　一方で、昨季の成績に「少しホッとしたところもあります」と正直な気持ちも語った。途中加入した２２年と２３年は不本意な結果。「あのままで終わったら『カープのフロントは何のために取ったんだ』と。たぶん自分以外の人がヒヤヒヤ、モヤモヤすることになった」と苦笑いしながら「でも、ここから一年一年が勝負」と前を向いた。

　同市での自主トレは８度目。練習後は下田中学校で地元の約１００人の少年少女、保護者に講演会を開き、「下田市応援大使」に任命された。ＰＲを託され、「長く現役でいて、下田で自主トレができるようにするのが一番。その中で、何かの機会に僕と下田というのが結びついて興味を持っていただけたら」と誓った。