「何のため走っているのか」前ソフトバンク・和田毅さん、もん絶 「和田塾」後継には母校後輩２人を指名

和田毅

　昨季限りで現役引退した前ソフトバンク・和田毅氏（４３）が１４日、長崎市内での合同自主トレ「和田塾」を公開。昨季、２ケタ勝利をマークしたロッテ・小島、阪神・大竹、楽天・早川の３左腕を含む、現役８投手と汗を流した。早大の後輩で古参の小島、大竹の２人を後継者として指名した。

　１７０メートルの急勾配の坂道ダッシュを５本。「何のため走っているのか分からない」と、和田氏が苦悶（くもん）の表情を浮かべた。３月の引退セレモニーで登板予定だが、必要のない猛練習。昨年１１月５日の引退発表前に各選手から塾入りを申し込まれていたため、主宰を務めた。

　「人数はマックスで１６だった。（参加選手が）野球で結果を出して、どんどん人が集まってきて、３０、４０人のキャンプをしてほしい」と、来年以降も継承を熱望。「早川、小島、大竹の３人は１５勝以上を目指してほしい。過去最高の結果を全員が出してほしい」と塾長として最後のノルマを課した。（島尾　浩一郎）