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巨人・井上温大「背負いたい」日本一の左腕ナンバー『21』「1年間ローテ守りたい。2ケタ勝ちたい」

スポーツ報知 / 2025年1月16日 5時0分

自主トレを公開し、キャッチボールを行う井上(カメラ・小林 泰斗)

 巨人の井上温大投手(23)が15日、G球場で自主トレを公開した。昨季8勝(5敗)を挙げて大きく飛躍した左腕は今季、キャリアハイの2ケタ勝利で、左のエースナンバー「21」をつかみ取ることを誓った。自主トレで弟子入りしたこともある憧れの現カブス・今永がDeNA時代に背負った番号でもあり「それを背負いたい」と強い思いを口にした。

 井上は真っすぐな目で、「21」への思いを語り出した。現在の「97」にも、愛着はある。だが目指すのはやはり現在は空き番号となっている“左のエースナンバー”だ。

 「もちろんもらえるなら今すぐにでもほしいですし、やっぱり背番号を軽くしたいってずっと思ってます。格好いいですし、やっぱり左ピッチャーの憧れの背番号でもありますし、そういう番号をチームから『任せた』と言ってもらって背負って、ローテーションとして投げていきたい」

 憧れの投手の背中を追いかける。井上が「日本で一番の左投手」というカブスの今永がDeNAで背負っていたのが「21」。23年1月には自主トレで念願の弟子入りを果たし直球の質から食事面に至るまで“左の帝王学”を伝授された。昨季メジャーでいきなり15勝(3敗)を挙げた左腕への尊敬の念は今でも変わらず「そういう左ピッチャーが背負う番号でマウンドに立ちたい」と思い描いた。

 「21」は他球団でも「18」などと並ぶエースナンバーとして扱われることがあり、最近では今永やソフトバンクで活躍した和田、楽天の早川ら主戦の左投手が背負うことが多い。巨人でもV9時代の左腕エースだった高橋一三のほか、宮本和知、高橋尚成といった左のエースがつけていたことがある。「自分のやるべきことをやって周りに認められて背番号とかも変わると思う。行動や言動、成績など全部でそう思ってもらえるようにやっていきたい」と気を引き締めた。

 結果を残し続けるしかない。昨年はシーズン途中から先発ローテに定着して8勝。11月に行われたプレミア12でも初の侍ジャパンながら開幕投手を務めるなど3戦3勝を挙げて今オフ、若い番号への昇格プランもあったが、阿部監督は「厳しい言い方をすれば、まだ認めていない。これを数年続けてくれれば本当の信頼を持てる」と変更を許さなかった。活躍したといってもまだ1年。「とにかく1年間1軍に居続けてローテーションを守りたい」とやるべきことは分かっている。

 公開した自主トレでは同期入団の堀田とキャッチボールやランニングを行った。走り込みなどに加えて食生活にも気を配り、「(堀田)賢慎が体を絞ったりつくったりするのが得意で鶏肉をよく食べてるって言ったので」と鶏肉生活を行うなど、体づくりにも力を入れている。「2ケタ勝ちたい。先発投手として目標にする数字だと思うので、そこは絶対に達成したいと思います」。真価が問われる25年。憧れの番号を背負うにふさわしい、左のエースへと変貌(へんぼう)を遂げる。(水上 智恵)

 ◆巨人の背番号21の左腕 過去には伊藤芳明、高橋一三、宮本和知、高橋尚成、吉川光夫の5人。伊藤は63年に柿本実(中日)に次ぐリーグ防御率2位の1・90をマークし、10完封はリーグ最多だった。高橋一は69年に22勝で最多勝、・815で最優秀勝率、最多の19完投。73年にはリーグ2位の23勝、最多の24完投で、最多奪三振(238)のタイトルを獲得した。高橋尚は07年に14勝、09年に10勝と2ケタ勝利を2度達成している。

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