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J2札幌 岩政新監督の「オーレ」の戦術が浸透…沖縄キャンプ練習試合でゴールラッシュ

スポーツ報知 / 2025年1月16日 5時20分

選手に大声で指示を出す岩政監督(右=カメラ・砂田 秀人)

▽練習試合30分×3 札幌11ー0FCセリオーレ(15日、沖縄・金武町陸上競技場)

 J2北海道コンサドーレ札幌が、今季初対外試合で目指す形の片りんを見せた。沖縄キャンプ中の札幌は15日、金武町で沖縄1部のFCセリオーレと練習試合を行い、11対0で勝利した。キャンプ8日目での実戦で、岩政大樹新監督(42)が伝えてきた、人もボールも流動的に動きながらの得点が生まれるなど、取り組みの成果を示した。「前進」をテーマに掲げる指揮官の下、2月16日の開幕・大分戦(クラド)へ、更に組織力の向上を図っていく。

 セリオーレ戦の30分3セット試合の2本目10分、右サイドでトップ下の青木が左横、2トップ左の長谷川が縦へと1タッチパスをつないだ。右ウィングバックから中に走り込んで受けた白井が挙げた得点に、岩政監督は「オーレ、オーレ」と声を上げた。練習中、選手が好プレーを見せた際に出る口癖が飛び出し「言ってた? 無意識だったね」とおどけたが「素晴らしい形での崩しを何度も見せられたのは良かった」と納得の表情を浮かべた。

 ペトロヴィッチ前監督が築いてきた攻撃的スタイルを継承しつつ進化させるため、岩政監督が加えたエッセンスは流動性。サイドの選手はライン際でのプレーを徹底させることで持ち場を重視した前指揮官に対し、外から中や、逆サイドへの侵入を積極的に推し進める。“オーレゴール”は各選手が位置を変えながら動いて生まれた。加えて白井がゴールを決めたのは、攻撃の際のポイントに挙げるゴールエリア横の「ポケット」の位置。ゴールに近くシュートもクロスも選択でき、ペナルティーエリア内のために相手DFが対応しづらく、多様な攻撃を繰り出せる位置からの得点は、狙いの形そのもの。岩政監督は「色んなバリエーションから意図的に崩す形がたくさん見られた」とうなずいた。

 キャンプ8日目で一定の成果を出した。「最初はキーとなるポイントを理解している選手が2、3人だったところから、今は半分くらいになっている」。目指すスタイルが浸透してきた手応えを感じ取っている。

 24日までにJクラブと3試合を戦う。「修正箇所はあったが、大きく計画を崩さなきゃいけないものは見つからなかった。精度を上げ、伝えてきたことを全員が理解するように持っていくところ。常に前進、前進していくだけ」。1年でのJ1復帰を目指す開幕まで1か月。組織力をより強固にすべく、イズムを注入し続ける。(砂田 秀人)

 〇…25年の“札幌第1号ゴール”は、2年目のFW出間思努(19)が決めた。セリオーレ戦の1本目で先発し、終了間際の30分に先制点を挙げ「(第1号は)狙ってました。決められて良かった」と笑った。昨季までの1トップから2トップに変わったが「流動的に動けるのでやりやすい」と好感触。「ストライカーらしい9番が好き」と背番号40から99とした今季はリーグ戦デビューに向けてアピールする。

 FWアマドゥ・バカヨコ(29)が状態を上げてきた。セリオーレ戦の30分3セット試合の2本目に登場すると、24分に相手GKのボールを奪って1点目。6分後には青木の左クロスを頭で合わせ、30分で2ゴール。「最初の試合で結果を出せて良かった」と表情を緩めた。

 昨年7月に加入。西アフリカのシエラレオネ代表としても活躍する190センチ、80キロの大型ストライカーは得点源として期待されるも、6試合出場の1得点に終わった。「途中から来て難しさはあった」と戦術理解などに苦しんだが、今年はキャンプから参加し、紅白戦でも得点を量産。「時間が経てばより周囲との連係も生まれる。監督の指示を理解しながら、日々100%の力で取り組んでいきたい」と意気込んだ。

 2年目の目標は明白。「僕の仕事は一つでも多くゴールすること。チームの力になってJ1昇格を勝ち取りたい」。高い身体能力を存分に発揮するため、態勢を整えていく。

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