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吉本新喜劇・島田珠代がギャグ封印の舞台に初挑戦「二刀流、大谷ですね」

スポーツ報知 / 2025年1月16日 12時25分

「おむすび」ポーズで笑顔の(左から)島田珠代、NMB48・水田詩織、木下桜、山崎千惠子、多和田任益、演出家・福谷圭祐氏

 舞台「ついてる! ~めぐりめぐる、おむすび~」(作・タカイアキフミ氏、演出・福谷圭祐氏=2月12~16日・クールジャパンパーク大阪SSホール)のPR会見が16日、吉本興業大阪本社で開かれた。

 放送中のNHK連続テレビ小説「おむすび」をモチーフにした芝居で、1999~2025年の大阪を舞台設定に、ヒロイン・稲葉花純(木下桜)が家族らとともに人生を駆け抜ける群像劇で「震災やコロナも描きます。時代を追体験できる舞台を作っていきたい」と演出の福谷氏。

 主人公・花純役をオーディションで勝ち取った木下は阪神・淡路大震災が発生した95年1月の約2か月後に生まれ、まもなく30歳。「(花純と)歩んできた人生がほぼ同じ。心に残るセリフちりばめられているので、持って帰ってお守りにしてほしい」と人生賛歌の物語をアピールした。

 花純の叔母役で、吉本新喜劇のギャグクイーン・島田珠代が出演する。先週の稽古の顔合わせでは名物の「パンティーテックス」で場を和ませたが、芸歴37年の中で「初めて」というギャグ抜きのストレートプレーだ。

 新喜劇の舞台とは違い、まじめな表情で珠代は「お芝居たるものは何か、勉強になります。内容もエモく、タイムスリップしたみたいで」と自分の人生とも重ね合わせながら「二刀流、大谷ですね。珠代の“たしなみ”と、実は女優だった! というところを見てもらいたい」と新境地に意欲を見せた。

 アドリブも一切封印し、「泣き虫なので、舞台で上も、おむすびを食べながらすぐ泣いちゃいそう」という涙もぐっとこらえるつもりだ。福谷氏は「武器(ギャグ)をたくさん奪いましたが、せっかく出ていただくので、少しずつお返しを」とも語ったが「一つ返してもらっただけでも大変なことになります」と自制心を強調し、会見場を笑いに包んだ。

 花純の祖母役を山崎千惠子、親友役をNMB48・水田詩織、部活の先輩役を多和田任益が務める。ストーリーテラー的な役割も担当する山崎は「一番大切なものは“生きること”。重くなく、さらりと伝えたい」。水田は「関西らしい面白さもあります」といい、多和田は「大阪出身なのでホームに帰ってきたよう。いい刺激を与えたい」と、それぞれ意気込み、見どころを語った。

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