王756号の球審務めた富沢宏哉氏、特別表彰で殿堂入り…歴代2位3775試合出場
スポーツ報知 / 2025年1月17日 6時0分
野球の発展に寄与した人物が対象の特別表彰では、元審判員の富沢宏哉氏(93)が殿堂入りした。1回目の投票で必要数(10票)を満たした候補者がなく、上位3人による再投票で同氏に決まった。
富沢氏は1955年にセ・リーグ審判員となり、72年には米の審判学校に自費留学するなど、最新の審判技術を日本球界に導入した。王貞治が世界記録の通算756号本塁打を放った77年9月3日の巨人―ヤクルト戦(後楽園)で球審を務めるなど、在籍35年間で歴代2位の通算3775試合に出場。野球規則委員、全日本野球会議審判技術委員などを務めるなど、プロ・アマの審判技術向上に貢献した。
元プロ野球審判員の殿堂入りは昨年の谷村友一氏に続き9人目。つえをついて通知式に出席した93歳の富沢氏は「長生きできて本当によかった。ありがとうございます」と、ストライクコールのように左手を高く上げて喜びを語った。
◆富沢 宏哉(とみざわ・ひろや)1931年7月25日、東京都生まれ。93歳。小金井高(現小金井工科高)出身。社会人野球の審判員を経て55年にセ・リーグ審判員に。在籍35年間で通算3775試合に出場。日本シリーズ、オールスターに各9度出場。80~89年にセ審判部長。野球規則委員、全日本野球会議審判技術委員などを歴任。
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