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【箱根への道】「箱根11区」から見える青学大の強さの秘密

スポーツ報知 / 2025年1月17日 6時0分

12日の東京ニューイヤーハーフマラソンで優勝したGMO・村山(右)と競り合う青学大・中村

 第101回箱根駅伝(2、3日)は、青学大が総合新記録の10時間41分19秒で2年連続8度目の優勝を飾り、幕を閉じた。出走できなかった選手たちは12日の東京ニューイヤーハーフマラソン(報知新聞社後援)で力走。青学大をはじめ、同4位の早大、同9位の東洋大などが参加し、自己ベスト記録が続出した。同日の栃木・高根沢町元気あっぷハーフマラソンとともに「箱根11区」と言われるレースで、青学大勢が好走した。

 箱根駅伝の最終10区。その先には続きがある。出場選手と同様に1月2、3日に向けて心身を仕上げながらも出番がなかった選手が悔しさをぶつけ、成果を示すレースは関係者の間で「11区」と呼ばれる。例年1月上旬に開催される東京ニューイヤーハーフマラソン(東京)と高根沢町元気あっぷハーフマラソン(高根沢)が「11区」。箱根路を連覇した青学大は両レースでも強さを発揮した。東京では登録メンバーから外れた中村海斗(2年)が学生トップの全体2位、9区登録から当日変更された平松享祐(2年)が全体3位と好走した。

 中村は昨年の高根沢でもチームトップ。今回の箱根を目指して1年間、努力を重ねたが、16人の登録メンバーから外れた。原晋監督(57)に「17番目」と言われたという。「昨年は人生で一番、悔しい一年になりました」と語る。それでも、立て直し、自己記録を12秒更新した。「来年こそ8区を走りたい。今回も8区を走っていれば区間賞の自信がありました」と闘志をみなぎらせた。

 平松も自己ベストを8秒更新。前回は2区登録、今回は9区登録。いずれも当日変更となったが、前進している。前回は当日変更が前提の「偵察メンバー」だった。「昨年は走る可能性がゼロでしたが、今年は田中悠登さん(4年)にアクシデントがあった場合、僕が走ることになっており、当日まで準備をしていました」と明かす。その上で「来年こそ9区を走って区間新記録を目指します」と意欲的に話した。

 高根沢では学生トップの全体2位となった安島(あんじま)莉玖、3位の佐々木大輝、4位の佐藤愛斗ら1年生が好走した。分厚い選手層が青学大の強さの理由の一つだ。原監督は「高根沢を走った1年生は黄金世代。来季以降の青学大を背負って立つ。2年生は『谷間の世代』と呼ばれることもあるけど、着実に力をつけています」と期待を込めて話す。

 青学大は箱根Vメンバー10人のうち6人が卒業する。4区の太田蒼生(あおい)、5区の若林宏樹、6区の野村昭夢らの穴は大きいが、次世代ランナーは確実に成長している。「目標としていた箱根を走れなかった直後という難しい状況の中で、頑張れる選手は必ず強くなる」と原監督は明言する。この「11区」は第102回の1区へとつながっている。(竹内 達朗)

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