“中居騒動”にきょうフジテレビ社長が会見…影響に鑑みて、急きょ設定

フジテレビ

　フジテレビが１７日午後３時から東京・台場の本社で記者会見を開催すると１６日、発表した。「１月度・定例社長会見」として、港浩一社長（７２）ら幹部が出席し、タレント・中居正広（５２）による女性トラブルに関して説明する。

　「定例」と記されたが、関係者によると、当初は予定がなかった会見で、メディアからの要望や、フジテレビの持株会社であるフジ・メディア・ホールディングス株式を７％以上保有する米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが第三者委員会の設置などを要求するなど、騒動の影響に鑑（かんが）みて、急きょ設定された。毎月１度行われる通常の定例会見では、ドラマやバラエティーなどの改編情報などが話題に上がるが、今回は、同騒動に関する説明のみだという。

　会見の趣旨は、中居の女性トラブルと同局の関与について。昨年１２月、一部で食事会をきっかけとした中居の女性トラブルに同局の社員が関与したと報じられたが、同局は「記事中にある食事会に関しても、当該社員は会の設定を含め一切関与しておりません」と否定。だが、その後も当該女性が同局の上司に相談した内容や、同局の女性アナウンサーが中居との食事会に同席したなどと報じられた。

　同局は、昨年から外部の弁護士を含めたチームによって事実確認の調査を行っているが、今回の会見では、港社長自身の口から、調査経過ならびに、今後も調査を継続して行うことを報告するとみられる。

　通常は１時間前後の定例会見だが、終了時間は設けられていないため、長時間に及ぶ可能性もある。また普段は記事のウェブ解禁時間は定められていないが、今回は会見終了後に設定。写真撮影は冒頭５分のみで、弁護士は同席せず。司会進行は、広報担当者が務める。

　また、中居の女性トラブルに関与したと報じられている同局編成幹部は、１５日から自宅でのリモート勤務に変更。関係者は「心身の負担が重なっているため」と説明した。

　◆「中居騒動」の経過　　　　

　▼２０２４年１２月１９日　「女性セブン」が中居の女性トラブルを報じる

　▼２６日　「週刊文春」が中居が女性に解決金９０００万円を支払ったことや、トラブルにフジテレビ社員が関わっていたと報じる。中居の弁護士は「解決済み」と回答

　▼２７日　フジテレビが公式サイトで、社員の関与を否定

　▼２０２５年１月７日　日本テレビ系「ザ！世界仰天ニュース」の４時間スペシャルで、中居の出演シーンがカットされて放送

　▼８日　フジテレビが「だれかｔｏなかい」の当面の休止を発表

　▼９日　中居が公式サイトでメッセージを発表し「トラブルがあったことは事実」。テレビ朝日は「中居正広の土曜日な会」の当面の間の休止を発表

　▼１５日　米投資ファンドのダルトン・インベストメンツとその関連会社が、中居の問題に関する調査や信頼回復を求める書簡を送付し「私たちは激怒しています」とコメント。日テレが「ザ！世界仰天ニュース」の中居の降板を発表

　〇…フリーアナウンサーの宮根誠司氏（６１）が１６日、日本テレビ系「情報ライブ　ミヤネ屋」（月～金曜・後１時５５分）で、フジテレビが会見を行うことに言及した。

　番組冒頭で中居正広の女性問題を取り上げ、「私もレギュラー番組を持たせていただいておりますけど」と自身もフジテレビ系「Ｍｒ．サンデー」に出演していることに触れつつ、「出演する方々も、ここの部分をはっきりさせていただいた方が、気持ちよく仕事ができる」と話した。

　〇…ニッポン放送は１６日、中居がパーソナリティーを務める「中居正広　ＯＮ＆ＯＮ　ＡＩＲ」（土曜・後１１時）について「当面の間、番組を休止といたします」とコメント。「トラブルの内容などが依然不明であることなどをふまえ、総合的に判断した結果」と理由を説明した。１８日の同枠は「有楽町９３０ステーション」を放送する。