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富田望生が涙 初主演映画の公開初日舞台あいさつで「神戸の地が支えとなっていた」

スポーツ報知 / 2025年1月17日 13時39分

初日舞台あいさつに登壇した富田望生(左)と安達もじり監督(カメラ・古田 尚)

 女優の富田望生が17日、兵庫県のシネ・リーブル神戸で初主演映画「港に灯がともる」(安達もじり監督)の公開初日舞台あいさつに登場した。

 阪神・淡路大震災の翌月に生まれた、在日韓国人3世の金子灯を演じた富田。この日は震災発生から30年という節目の年ということもあり、朝から兵庫・神戸市長田区で黙とうをしたという。「この作品ができるためには、ここ神戸の地が本当に支えとなっておりました。本日1月17日、こうして神戸でごあいさつができているということに、とても感謝しなければいけないなと思っております」と涙で声を詰まらせた。

 震災で家も仕事も失い、復興住宅で暮らす家族は衝突ばかり。灯は高校卒業と同時に就職し寮生活を始めたが、家族との確執は続き双極性障害を発症する。富田は「ある種パワーワードがすごく目に飛び込んでくるのかなと思いますが、灯はいたって普通の女の子。とにかくこの地で生活して、空気に触れてという時間がすごくいとおしいなと思いながら撮影期間中は過ごしていました」と神戸での撮影を振り返った。

 エンドロールに一番苦戦したと明かし「鮮明に『違う。もう一回』って言われたのを覚えています」と苦笑い。安達監督も「最後だけ無茶振りをしていました」と認め笑いあった。最後に富田は「それぞれの暮らしやすさ、生きやすさ、それぞれの居場所が見つかる世の中になるために、ちょっとでもこの作品がそのよりどころになるような存在になっていただけたらうれしいです」とアピールした。

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