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ツアー最年長優勝をマークした38歳モンフィスが快進撃 世界4位を撃破し、22年以来の4回戦 全豪オープン

スポーツ報知 / 2025年1月18日 17時20分

◆テニス ▽全豪オープン 第7日(18日、オーストラリア・メルボルン)

 【メルボルン18日=吉松忠弘】2週前の前哨戦ASBクラシック(ニュージーランド・オークランド)に史上最年長の38歳4か月で優勝した世界ランキング41位のガエル・モンフィス(フランス)の快進撃が止まらない。昨年全米準優勝で同4位のテーラー・フリッツ(フランス)に3-6、7-5、7-6、6-4で逆転勝ちした。「強豪との対戦、大舞台、最高の観衆と興奮。このために、38歳でもプレーしているんだ」。

 抜群の身体能力と、守備力を起点とした攻撃への転換など、運動能力とテニスの知恵を備えたエンターテイナーがモンフィスだ。最後、サービスエースを打ち込むと、ブレイクダンスの名手だけに、その場で華麗なステップを踏み小躍り。コートを埋め尽くした観客を釘付けにした。

 自身、4大大会でのトップ5からの勝利は、2008年全仏準々決勝で、当時5位のフェレール(スペイン)に勝って以来、16年7か月ぶりとなった。「間違いなく、全盛期よりいいプレーをしたと思うよ」。

 身長が193センチもあるが、体重が85キロと細身だ。錦織圭と同様に、身体能力が体の限界を超えてしまう天才だ。けがのオンパレードで、右ひざ、右肩、左手首、右かかとなど、満身創痍。加えて、体力と集中力が課題で、世界ランキングは6位までなったが、4大大会は2度の4強が最高成績だ。

 錦織と死闘を繰り広げた2016年リオ五輪準々決勝は、日本では語りぐさとなっている。最終セットのタイブレイクでモンフィスには3本連続のマッチポイントがあった。しかし、サーブを2本とも強打しダブルフォルトなど、最も大事な場面で気分屋が顔を出した。

 タイブレイク3-6からマッチポイントすべてを錦織が跳ね返し、5点連続得点で大逆転につなげ、その後、銅メダルを獲得した。その時のモンフィスの表情は、錦織をたたえるのと同時に、悲しげな面影も漂わせ、天才の悲哀をのぞかせた。

 しかし、この日は、得意の守備でじっくりと構えた。「経験から、ゆっくりと守り、リズムを変化させる方法を知っている」。相手が守りにつきあうと、一気に攻撃に転じ、焦りを誘った。前哨戦からの好調を維持し、現在、8連勝中。錦織の35歳、モンフィスの38歳といい、けがからの復活したベテランから、今年は目が離せない。

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