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WBO―AP王者の藤田健児が2度目の防衛 長野マネジャーの死去後初のタイトル戦で「何がなんでも負けられないと…」と涙

スポーツ報知 / 2025年1月18日 20時15分

9回終了TKOで2度目の防衛に成功した藤田健児(カメラ・堺 恒志)

◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・フェザー級(57・1キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇王者・藤田健児(9回終了TKO)同級1位マイケル・カサマ●(1月18日、東京・後楽園ホール)

 WBOアジアパシフィック・フェザー級(57・1キロ以下)王者・藤田健児(帝拳)が、同級1位マイケル・カサマ(24)=フィリピン=を9回終了TKOで下し、2度目の防衛に成功した。

 フェイントも交えた多彩な右リードから、力強い左ストレートを上下に打ち分け、カサマを圧倒した。昨年6月の初防衛戦で骨折した左腕も完治。元世界2階級制覇王者の粟生隆寛トレーナー(40)の指導で磨きをかけた左ストレートをボディーに突き刺し、何度も連打で追い詰めてダメージを与え、9回終了後にカサマ陣営が棄権を申し出た。

 試合後はリング上で「倒すの、めっちゃ難しい。強打をもらわないことだけ意識した」と第一声。続けて「きょうはとにかく勝ちたい一心で、先日、帝拳の長野(ハル)マネジャーが亡くなられて、今年1発目のタイトルマッチ。何がなんでも負けられないと…」と言葉を詰まらせた。

 帝拳ジムにはWBO世界ライトフライ級王者・岩田翔吉(28)をはじめ9人の王者がいる。「9人がさらにレベルアップして、みんなで世界を目指すというのを長野マネジャーに見せたい」と誓った。

 19日は31歳の誕生日。WBO同級5位につけるアマ10冠のサウスポーは「ボクサーとしては焦らないといけない年。明日から練習といきたいところですが、少し休んでまた練習します」と意気込みを語った。

 戦績は、藤田が8戦8勝(4KO)、カサマが13戦10勝(10KO)3敗1分け。

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