【広島】「広島優勝、心願成就」新井貴浩監督、２１度目の護摩行で何度も絶叫！

護摩行に苦悶の表情の新井貴浩監督（カメラ・岩田　大補）

　広島の新井貴浩監督（４７）が１８日、和歌山・高野山別格本山「清浄心院」で護摩行に臨んだ。「年を越したから切り替えてというものじゃない」と、球団ワーストの月間２０敗で大失速した昨年９月の苦い記憶を呼び起こして炎と格闘。「護摩行の炎のように（チームを）燃やし続け、脇目も振らずに優勝に突き進んでいく」と、やけどの痕が残る顔で決意表明した。

　指揮官にとって護摩行は「心の支え」。２００４年１２月に始めて２０年がたち、今回が２１度目。「苦しいとき、本当は（炎から）逃げたいけど、逃げると自分がダメになってしまう」と自身を奮い立たせ、絶叫で何度も「広島優勝、心願成就」と繰り返した。

　２時間近く、護摩木をたき続けた池口恵観（えかん）大僧正（８８）からは「私は今年、数え年で９０歳。１００歳までやるから、それまで１０連覇を」とゲキを飛ばされた。「毎年勝負で今年３年目。今年も勝負の年」と、今季こそチームを頂点へと導く。（畑中　祐司）