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飯村樹輝弥が東洋太平洋王座を獲得 地域タイトル2つ目のベルトを手に「勝って初めて泣きました」

スポーツ報知 / 2025年1月18日 22時24分

3-0判定勝利で新王者となった飯村樹輝弥 (カメラ・堺 恒志)

◆プロボクシング▽東洋太平洋フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 〇飯村樹輝弥(判定)ローレンス・ドゥマム・AG●(18日、後楽園ホール)

 前日本フライ級王者・飯村樹輝弥(27)=角海老宝石=が王座獲得に成功した。空位の東洋太平洋フライ級王座を無敗の同級1位ローレンス・ドゥマム・AG(26)=フィリピン=と争い3―0の判定勝ち。「最高の経験になりました。初めての12回、(相手は)世界ランカー、アジアタイトル。色んなものがかかっていて、自然とプレッシャーになった」と、リング上では感極まり「勝って初めて泣きました」と言葉を詰まらせた。

 現役世界ランカーで無敗のローレンスを相手に序盤から確実にパンチをヒットしていった。それでもローレンスは下がらず前に出る。最後は両者顔面を真っ赤に染めながらの打ち合いとなり、終了のゴングが打ち鳴らされた。「4回、8回の公開採点で勝っていたので、判定では安心していた」と、胸を張った。

 日本王座を返上して挑んだ東洋太平洋のベルト。試合1か月半前からは試合に集中するためジム近くにマンションを借り、家族とは分かれて生活。昨年8月に生まれた長女・望杏ちゃんの育児は元アマチュアボクサーでセコンドもつとめる真成美さんが一人で頑張り、夫の試合をサポートしたという。この日、リングサイドには生後5か月の望杏ちゃんの姿もあった。2025年は世界挑戦に向けての勝負の年と決め込むが、口には決して出さない。「一戦、一戦、確実に勝っていって自分のレべルを上げていく」と、飯村。勝ち続ければ、自然と扉は開くはずだ。

 戦績は飯村が8勝(2KO)1敗、ローレンスは10勝(7KO)1敗1分け。

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