【高校サッカー】飛龍が日大三島との強豪校対決制し８強入り ＤＦ高原伸ノ介が公式戦初ゴール

前半３７分、決勝ゴールを決めて飛び上がる飛龍・高原

　◆サッカー　高校新人戦静岡県大会（１８日、飛龍高Ｇほか）　▽３回戦　　飛龍１―０日大三島

　３回戦が行われ、８強が決まった。２０２４年度選手権静岡県大会で４強入りした飛龍は、日大三島との東部強豪対決を１―０で制した。前半３７分、ＣＫからＤＦ高原伸ノ介（２年）が公式戦１号となる決勝ゴールをねじ込んだ。今季からプリンスリーグ東海に昇格する東海大静岡翔洋は富士東に６―０と完勝。準々決勝は１９日に行われる。

　イメージ通りに仕留めた。前半３７分の右ＣＫ。ニアに陣取った飛龍・高原はやや低い弾道で飛んできたボールに思い切って頭をぶつけた。「低いボールに飛び込むのは得意」。先制弾がネットに吸い込まれたことを確認すると、ど派手なジャンプで喜びを表現。公式戦初ゴールに「うれしくて舞い上がっちゃいました」と照れ笑いした。

　元々ヘディングが持ち味だったが、前チームではセットプレー時にチャンスに恵まれなかった。だが今冬の遠征中、神戸星城（兵庫）戦で２得点。「入る場所、タイミングをつかめた」とゴールするコツを覚えた。この日は得点にこそ結びつかなかったものの、ロングスローでも存在感を発揮。守備でも再三、体を張って完封に貢献した。

　選手権では県４強入りを果たし、自信を深めた。「これまでは先輩に引っ張ってもらったが、今年は自分がそれをしていく立場。（仲間の）どんなミスもカバーしていきたい」。１９日の準々決勝は浜名と対戦する。「ＤＦが点を取れるチームは強いと思う。次も決めて勝たせたい」と高原。丸刈り頭がトレードマークの背番号２が、再び主役の座を狙う。（武藤　瑞基）