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桜井梨子5度目W杯で初の本戦出場 97・5メートルで35位も感涙…スキー・ジャンプ女子W杯札幌大会

スポーツ報知 / 2025年1月19日 6時15分

2024年3月3日、「桃の節句」に宮様スキー国際競技会のラージヒルジャンプ優勝時の桜井梨子

 ◆ノルディックスキー・ジャンプ女子▽W杯札幌大会 個人第10戦 (18日、札幌・大倉山ジャンプ競技場、ヒルサイズ=HS137メートル、K点123メートル)

 北海道・余市町出身の桜井梨子(21)=あいおいニッセイ同和損保=が、予選を37位で通過。5度目のW杯挑戦で本戦初出場を果たした。日本人最上位は、勢藤優花(27)=オカモトグループ=の13位。五輪3度出場の高梨沙羅(28)=クラレ=は14位。佐藤柚月(17)=札幌日大=が28位に入り、初めてW杯ポイントを獲得した。

 ついに壁を打ち破った。全体3番手で予選に登場した桜井は、94・5メートルをマークし、56人中37位で突破。「ずっと予選落ちしていたので、本戦に進めたのは良かった」。最低限の目標クリアに安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 余市紅志高卒業後、あいおいニッセイ同和損保に入社。会社からのサポートを受けながら、社会人選手として競技を続けてきた。W杯は23年札幌大会で初参戦を果たすと、昨季までに蔵王大会も含めて4度予選に出場。家族や所属先社員が多く応援に駆けつける地元開催も含め、全て予選敗退に終わっていた。5度目の挑戦でようやく立った本戦のスタートライン。「いつも寒い中、見に来てくれるんですけど、やっと本戦に進んだところを見せることができてほっとしている」と目を潤ませた。

 一方、初の本戦1回目は97・5メートルで35位。予選突破という第一関門は突破したものの、上位30人が進める2回目には進めなかった。「やっぱりポイント獲得を目標にしていた。そこには届かなかったのはすごく反省点」。現状に満足することなく、悔しさものぞかせた。

 来週の蔵王大会への参戦も決定しており、W杯ポイント獲得を目指して次戦以降に臨む。元ジャンプ選手で、94年リレハンメル五輪代表(出場はなし)の仁さんを父に持つ21歳は「将来的にはオリンピックを目標にしている。お父さんを超えて出場できたら。W杯ももっともっと上を狙えるようにしたい」。女子ジャンプ界期待のホープは、さらなる高みを目指して歩みを進めていく。(島山 知房)

 ◆桜井 梨子(さくらい・りこ)2003年11月26日、余市町生まれ。21歳。小学4年時に父の影響でスキージャンプを始める。余市紅志高1年時に世界ジュニア選手権に出場。同2年時に出場した21年宮様国際大会でシニア大会初優勝を果たした。22年4月あいおいニッセイ同和損保入社。157センチ。血液型AB。

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