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小田凱人 「メッセージを発信する人になりたい。同じ10代に支持される人になりたい」 パラリンピック金メダルで見えた自らの表現  全豪オープン

スポーツ報知 / 2025年1月19日 12時3分

報道陣の質問に答える小田

◆テニス ▽全豪オープン 第8日(19日、オーストラリア・メルボルン)

 【メルボルン19日=吉松忠弘】20日に開幕する車いすテニスの部で、パリ・パラリンピック男子シングルス金メダルで、世界ランキング1位の小田凱人(東海理化)が大会事前会見に参加。今年は「勝つために何かをすると言うより、何かを表現するために勝ちたい」と、「小田凱人」ブランドの表現の場として、車いすテニスが舞台となることを強調した。

 具体的に何をするかは、まだ決めていない。しかし、昨年から言い続けてきたのは「みんなが驚くようなことがしたい」だ。「今年はいろいろなことにチャレンジしたいという気持ちが強い」。それも悲願だったパラリンピックで世界の頂点に立ったからだ。

 ただ、少しがっかりしたこともある。「(パラの金で)もっと盛り上がると思った」。だから、テニスだけでなく、自分だけの表現方法で、同世代のインフルエンサーになりたい。「小田凱人」ブランドで、もっと盛り上がってほしいのだ。

 目標がなくなったわけではない。ただ「ひと区切り着いた。もし(パラで)負けていたら、そこまでのことをしようとは思わない」。車いすテニスが、小田の根幹にあることは揺るがない。「何かほかのことをするなら、(車いすテニスで)勝ち続けないといけない」。そこは最低限のラインだ。

 4年後のロサンゼルス・パラリンピックのことは「まだ考えていない」。テニスの目標は「全米は取りたいなとは思うが、それぐらい。サーブの(時速)200キロぐらいですかね(笑)」。それよりも「もっと(表現できる)いろいろな場があった方が人生楽しみ」。今年は、自分の表現を見つける旅だ。

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