「ビズリーチ女優」が引退危機救った亡き恩師の言葉明かす「いろんな感情がきっと入っていて…」
スポーツ報知 / 2025年1月19日 18時22分
女優の吉谷彩子(33)が18日放送の日本テレビ系「アナザースカイ」(土曜・午後11時)に出演した。
2016年の「ビズリーチ」のCMをきっかけにブレークした吉谷だが、3歳の時に子役デビューし、既に芸歴は30年。今回、8歳の時にドラマ「アフリカポレポレ」で約2か月に渡ってロケを行ったケニアを25年ぶりに再訪した。
早期デビューも「ビズリーチ」での成功にたどり着くまで仕事がなかった時期も長く、「オーディション、めちゃくちゃ落ちてましたから。100回受けて100回落ちるみたいな」と振り返った。
「中学、高校になると、すごくきれいで、かわいい子もたくさん出てきて。自分はお芝居でずっとやってきたのに、なんで売れないんだろう、みたいな。すごく悔しくて、小さい頃からお芝居やってたから、なんで自分より経験してない子が売れるんだろうって思ったこともあったし。私の方がお芝居できるはずとか思うこともあって」と当時の思いを回顧。
「考え過ぎちゃって、うまくいかなくて。もう辞めた方がいいなと思った時期、いっぱいありました」と話したとおり、高校時代には「俳優としての道じゃないんだろうなって。高校生のときは、もう辞める方向で考えて結構真剣に受験勉強してました」と言う。
そんな時、「アフリカポレポレ」の監督で撮影以来、交流があった富永卓二監督が舌下腺がんで入院。見舞いに訪れた吉谷は「お仕事辞めたいな」と相談した。
すると「『おまえは地道にやっていくんだ。なんで、そんなことが分んねえんだ』って怒られて。『じゃあ、今日は帰ります』って言ったら、『おい』って言われて。『頑張れ』って言われたんですよ」と振り返ると「私、好きじゃなかったんですよ『頑張れ』って言葉。みんなに言われなくても頑張ってるのに、自分が一番分かってるよって思ってて」。その3日後に監督が亡くなり、「『頑張れ』って言葉、嫌いだったけど、きっと監督は精一杯、振り出した言葉だったんですよね。(舌下腺がんため言葉が不明瞭で)いっぱい語ったら聞こえないだろうから、その『頑張れ』の中にいろんな感情がきっと入っていて」と続けた。
最後に泣きながら「背中で聞いた『頑張れ』ってただの言葉だったけど、あれが忘れられなくて…。『おまえ、頑張るんだろ?』って言ってるような」と、今でも心の支えになっていることを明かしていた。
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