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令和の二塁打王へ坂本勇人の背中追う 巨人ドラ1石塚裕惺「ヒットの延長線がホームラン。芯で打つことが一番」

スポーツ報知 / 2025年1月20日 4時50分

練習メニューのベースランニングで疾走する石塚(カメラ・小林 泰斗)

 巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手(18)=花咲徳栄=が19日、“令和のミスターダブル”襲名への素質を見せた。ジャイアンツタウンスタジアムでの新人合同自主トレに臨み、打撃練習ではコンパクトな振りからの強い打球を見せ、走塁でも積極的な意識を披露した。一発を打てる長打力も魅力だが、歴代2位の459二塁打をマークし、目標とする坂本勇人内野手(36)の背中を追い続ける。

 石塚が母校カラーの水色のマスコットバットを手にし、強く、丁寧にスイングを繰り返した。鍛え上げたミート力を見せ「コンパクトに打つことは高校の時から言われていた」。室内でのティー打撃を終え、納得の表情でうなずいた。

 U―18日本代表では全試合で4番を務めるなど一発を打てる長打力も魅力だが、ホームランバッターではないことは自らも認識している。「今は低い打球を意識しながらいい角度で上がればいいかなと。ヒットの延長線がホームラン。芯で打つことが一番」。右中間、左中間へ打球を飛ばす技術にさらに磨きをかければミスターダブルへの道も開ける。

 決して大ぶりはしない。担当の大場スカウトも「高いミート力とパワーを兼備。広角に長打を放ち一発の魅力もある」と評価。歴代最多487二塁打の立浪和義(中日)や、通算2位の先輩・坂本に続くだけの素質は十分に認められている。

 さらに石塚は高校の時から積極的な走塁を持ち味にしていた。ひとつ先の塁を狙える走力やその強い意識でおのずと二塁打は増えていくはずだ。「バッティングは波があるけど、走塁はない。そのために意識してやってきました。プロになっても続けていきたい」と、おろそかにすることはない。

 その姿勢は阿部監督が求めるものでもある。就任1年目の昨季、「信号無視しない暴走族をつくりたい」と先の塁を狙う意識の浸透を図り、チーム全体で向上。今季へ向けても「全員に暴走族指令を出す」と引き続き指令が出た。すでに兼ね備えている“暴走族”の心がけが石塚の長打にもつながっていくはずだ。

 2月1日から始まる宮崎キャンプでは2軍スタートが決定しているが、1軍の那覇移動前に、1、2軍若手主体の紅白戦が予定されている。指揮官は「いいものは何歳だろうと使えばいい。良ければ1年目から使うよ」と語っており、そこでインパクトを残せば、石塚が掲げる「1年目に1軍でヒットを放つ」という目標も近づいてくる。「実戦から離れているけど、自分のプレーをしていければ」。坂本2世と称される金の卵。足でバットで存在感を見せるため着実に前に進む。(臼井 恭香)

 〇…午前中に新人選手がジャイアンツ球場で初の即席サイン会に臨んだ。石塚は子どもから「頑張って」と声をかけられ、「ありがとう」と笑顔で対応するなど和やかな雰囲気。裕惺の名前から星マークを入れたプロバージョンを披露。約15分間、長い列を作ったファンに丁寧に対応しながらペンを走らせ「プロになった気持ちになりました。励みになりますし、ファンの方を大事にしていかないと。今後もできる範囲で継続していければ」と振り返った。

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