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元ヤクルト投手の館山昌平氏 トミー・ジョン3度を含む10度の手術から得た知見を語る…神奈川学童野球指導者セミナーで特別講演

スポーツ報知 / 2025年1月20日 7時30分

第6回神奈川学童野球指導者セミナーで講演したマルハン北日本カンパニー・館山昌平監督(カメラ・加藤 弘士)

 野球をする子どもたちの未来を考える「第6回神奈川学童野球指導者セミナー」が横浜市内の横浜市西公会堂で開かれ、元ヤクルト投手で社会人野球・マルハン北日本カンパニーの監督を務める館山昌平氏(43)が「ケガの予防と正しい情報」をテーマに特別講演を行った。3度のトミー・ジョン手術を含む10度の手術を行い、15年にはカムバック賞を受賞した経験を踏まえ、少年期のスポーツ障害予防に提言した。

 厚木市出身で、日大藤沢では98年のセンバツで4強入りするなど、神奈川の高校野球シーンを熱くした館山氏。現役時代に9度、引退後に1度の手術を行い、度重なるケガに苦しみながらも、2009年には16勝を上げて最多勝に輝くなど、ヤクルトの先発投手として一時代を築いた。手術から復帰後、39歳で引退する際にも150キロを超えるストレートを計測するなど、太く長い競技者人生を送った。

 子供たちに接する指導者に向け、自身の経験から「成長期に入るまでには、運動神経を養うため、いろいろな遊びをしてほしい。成長期には心肺機能を鍛え、その後に筋強化に入るのが近道になる」と語った。

 現在はYouTube「館山昌平チャンネル」や低酸素ジムの経営など、情報発信にも力を入れている。野球王国・神奈川も競技人口減という課題に直面しているのが現状だ。「野球って奥が深い。体格差を凌駕できるし、アウトの取り方も何通りもある。その奥深さにのめり込み、野球偏差値の高い地域であってほしい」と館山氏。今後も自らの知見を、愛する地元に還元する。(加藤 弘士)

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