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大の里は不気味な存在 余裕ある相撲で“その時”を待っている…元大関・琴風の目

スポーツ報知 / 2025年1月21日 5時35分

豊昇龍(手前)が突き落としで平戸海に敗れる(カメラ・今西 淳)

◆大相撲 ▽初場所9日目(20日、東京・両国国技館)

 大関・豊昇龍が連敗で3敗目を喫し、今場所での綱取りが絶望的になった。東前頭5枚目・平戸海に突き落とされた。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降に昇進した横綱33人のうち、直前場所で連敗、9日目までに3敗とも例はない。

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 豊昇龍が連敗するとは思わなかった。しかも対戦成績で、大きくリードしている正代と通算7戦全勝の平戸海に苦汁を飲まされるとは。相撲とはわからないものだ。大事なのはここからだろう。肩を落として黒星を重ねるようだと綱を張る資格はない。もう負けない、という覚悟で場所を全うして結果を受け止めてほしい。

 金峰山は十分に持ち味を出した。尊富士の攻めを攻め返したからこそ、最後の小手投げで“間”を作ることができた。懐の深さも十分に生かせた。120%の力が出ているのも事実だが、このまま最後まで行くとは思えない。金峰山より実力上位がズラリと並んでいるのが大相撲の番付。私はその力を信じたい。

 優勝ラインは12勝3敗か11勝4敗だろう。そこで浮上してくるのが大の里だろう。余裕のある相撲で“その時”を待っているような気がする。不気味な存在だ。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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