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三笘薫、ドリブルに加えた武器で新境地…岡崎慎司超え日本人プレミア最多15発「もっと、もっと取らないと」

スポーツ報知 / 2025年1月21日 5時15分

◆イングランド・プレミアリーグ 第22節 マンチェスターU1―3ブライトン(19日、マンチェスター・オールドトラフォード)

 ブライトンの日本代表MF三笘薫(27)が、敵地のマンチェスターU戦で2試合連続ゴールを挙げた。1―1の後半15分に右クロスを合わせ、勝ち越し点を決めた。今季リーグ戦5点目。元日本代表FW岡崎慎司(38)の14点を抜き、プレミアリーグ通算15得点として日本選手最多記録を更新。アシストもマークし、英BBCの最優秀選手にも選出された三笘の成長ぶりを、現地で取材を続ける森昌利通信員が「見た」。

 いよいよ本来の三笘が戻ってきた。「夢の劇場」と称されるオールドトラフォードで圧巻の1ゴール1アシスト。世界最高峰リーグで、日本選手として新たな領域に突入する通算15点目だ。記念すべき瞬間は1―1の後半15分。右クロスに走り込み、左ポスト付近で相手との激しい競り合いを制して右足で押し込んだ。味方とお辞儀パフォーマンスで喜びを分かち合った27歳のアタッカーだったが、「もっと、もっと取らないと」と、さらなる高みを見据えた。

 プレミア挑戦1年目(22―23年)は7得点と旋風を巻き起こした。ただ、激しいプレーと過密日程は甘くない。2季目は終盤に腰の負傷で長期離脱。3季目も三笘に対して2人で対応するなど相手の対策にも苦しみ昨年11月29日(サウサンプトン戦)のゴール後から、前節16日のイプスウィッチ戦前まで得点が途切れた。

 年末年始の2試合は先発からも外れた。ブライトンのヒュルツェラー監督は開幕から出場し続け、日本代表活動などで長距離移動もこなしてきた三笘を「疲れが見える」と明かした。先発から外れた時期に、23歳のコートジボワール代表MFアディングラが存在感を示していたが、三笘は先発復帰すると2戦連発。疲れが癒えたことも大きく、またチーム内の競争も闘志に火をつけたと見え、「勝利に貢献しないと試合に出られない。まずは試合に出ること」と言った。今の三笘からは得点への強いこだわりを感じる。

 細かいドリブルやタッチを磨き、「あそこに入り続けるのが大事」とゴール前へ進入するスプリント力の向上も著しい。相手の対策を上回ることができれば、1季目に目を奪われた爆発的なスピードは変わらずに生きてくる。今季、期待するのはゴール、アシスト(現在3)とも2ケタにのせることだ。世界最高峰のリーグで、真の超一流と呼ばれる選手になるだけの実力を三笘は持っている。

 ◆三笘に聞く

 ―得点場面について。

 「ひとつ形になって良かった。(味方が)クオリティーの高いボールを出してくれた。僕自身はタップする(軽く触れる)だけだった」

 ―相手と競り合いながら決めた。

 「『そこ』(クロスが入ってくる場所)にいられるかどうか。スプリント力や、そこにいられる能力をもっと養わないといけない」

 ―日本選手の最多得点記録を更新した。

 「勝利に貢献しないと試合に出られない。まず試合に出ることで、それ(ゴール)がついてくるだけかなと思う」

 ―いいトラップから先制点をアシストした場面でシュートの選択肢はあったか。

 「考えたが、横の選手がフリーだった。そっちの方が確率が高いと思った。シュートとパスの選択肢をつくれた」

 ◆プレミア以外の欧州5大リーグ1部の日本人最多得点  

 ▽スペイン MF久保建英がRソシエダードなどで179試合26得点。現在も更新中。

 ▽ドイツ ドルトムントで活躍したMF香川真司(現C大阪)の148試合41得点。

 ▽イタリア ペルージャやローマなどでプレーしたMF中田英寿の182試合24得点。

 ▽フランス ルマンなどに在籍したMF松井大輔が148試合17得点。

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