【アメリカJCC】異例の参戦24年ダービー馬が初タッグ戸崎圭太騎手と“化学反応”起こす
スポーツ報知 / 2025年1月21日 7時0分
◆第66回アメリカJCC・G2(1月26日、中山・芝2200メートル)
第66回アメリカJCC・G2(26日、中山)で、昨年の有馬記念で3着だった24年度の最優秀3歳牡馬ダノンデサイルが、早くも4歳シーズンをスタートさせる。初コンビとなる戸崎圭太騎手(44)=美浦・田島厩舎=は1週前追い切りに騎乗し「どんなレースでもできる」と好印象を明かした。前年の日本ダービー優勝馬が出走するのは26年ぶり。近年にない異例の臨戦過程で3戦ぶりの勝利を目指す。
暮れのグランプリから中4週。24年の日本ダービー馬ダノンデサイルが、早くも始動する。デビューから手綱を執り続けてきた横山典に先約があったため、今回は新たに戸崎とコンビを組む。「声をかけてもらって驚いた。ワクワクしています」。テン乗りだったレガレイラで昨年の有馬記念を制した関東のトップジョッキーと、どのような“化学反応”を起こすのかは、レース最大の注目ポイントだ。
鞍上は16日の1週前追い切りで栗東に駆けつけ、初めてコンタクトをとった。CWコースでアルトシュタット(6歳3勝クラス)と併せ、6ハロン79秒7の好時計を馬なりでマーク。ラスト1ハロン11秒2の切れ味で首差先着した。「楽に動けていましたし、乗りやすかった。雰囲気は良かったと思います」と好感触。「全体的なレベルが高い」と印象を明かした。
日本ダービーでは、4角4番手の好位からラスト3ハロン33秒5。鋭い決め脚を繰り出し、戸崎が騎乗した皐月賞馬ジャスティンミラノ(2着)などを退け世代の頂点に立った。前走の有馬記念は初めての逃げを打ち3着。「自在性があってどんなレースでもできる。乗りやすいのは売り」と実戦での特徴も把握。追い切り後には「内密です」と詳細は明かさなかったが、横山典と言葉を交わし「今までのことを聞いたりしました」とアドバイスをもらったようだ。
トップホースが休養に充てることが多いこの時期。日本ダービー馬が翌年の当レースに出走してくるのは26年ぶりとなる。99年のスペシャルウィークはここを勝ち、阪神大賞典、天皇賞・春まで3連勝。飛躍を遂げた。
「どんなレースをしてくれるか楽しみ」と胸を躍らせた戸崎。さらに上を目指す25年の初戦を制し、G1戦線の主役に躍り出る。(戸田 和彦)
◆前年の日本ダービー勝ち馬のアメリカJCC ダノンデサイルが出走すれば99年スペシャルウィーク(前走ジャパンC)以来26年ぶり。前走が有馬記念だったケースは79年サクラショウリ以来46年ぶりで、84年のグレード制導入後では初となる。
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