ざこばさん、雀々さんらの急逝に45周年の桂梅団治「今までやってきたことを残す」DVD作成で6か月連続独演会
スポーツ報知 / 2025年1月21日 13時27分
上方落語家の桂梅団治が21日、大阪市中央区の松竹芸能本社で、芸歴45周年記念DVD作成のための6か月連続独演会(3~8月、大阪・心斎橋角座)の取材会を開いた。
3代目桂春団治さん(2016年逝去)に1980年に入門。97年に春秋(はるあき)から4代目梅団治を襲名した。「67歳になってしまいました。はなし家が一番面白いのは60~70歳と昔、言うたことを覚えています」と落語家としての充実期を意識した。
この45年間は「自由気ままに、のほほんとやって来られた」が、昨年、上方では世話になった桂ざこばさん、桂雀々さんらの急逝が相次いだ。悲しい訃報(ふほう)も機に「今までやってきたことを残さないと、この世界で何をやってきたのかとも思う」と初めてのDVD(発売日未定)の収録のため、6公演×3席=十八番のネタを厳選した。
高座がそのまま収録されるとあって、ネタが飛んだり、かんだりもできず、緊張感もあるが「飛んでもごまかせる。でも絶句したら…それは撮り直しかな」と取材陣を笑わせた。
落語界随一の鉄道ファンで“撮り鉄”で知られる。南海電鉄の一般車両「2200系」がかつての薄緑色に復元され、今春引退することを引き合いに「松竹芸能に一花咲かせたい」と気合を入れた。
【公演演目】(1)3月23日=「花筏(はないかだ)」「八五郎坊主」「寝床」(2)4月27日=「ねずみ」「野崎詣(まい)り」「おごろもち盗人(ぬすっと)」(3)5月11日=「宇治の柴舟」「禁酒関所」「鋳掛け屋」(4)6月15日=「佐々木裁き」「竹の水仙」「代書屋」(5)7月13日=「祝い熨斗(のし)」「更屋敷」「平林」(6)8月11日=「井戸の茶碗(ちゃわん)」「鬼の面」「天災」
前売り・予約2500円、当日3000円(税込み)で「笑い声代で500円下げたので、笑ってください」(梅団治)。松竹芸能(電話06・6258・8085=平日午前10時~午後7時)に電話で全公演予約・購入した場合、「500円玉入り記念大入り袋」がプレゼントされる。
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