真田卓 東京パラ銀に完勝 国枝さんのメッセージ「心に刺さった」 次戦で打倒小田

◆テニス　▽全豪オープン　第１０日（２１日、オーストラリア・メルボルン）

　【メルボルン２１日＝吉松忠弘】車いすテニスで東京パラリンピック男子ダブルス４位入賞の真田卓（ＴＯＰＰＡＮ）が、東京パラリンピック男子シングルス銀メダルで同６位のトム・エフベリンク（オランダ）に６－１、６－１で快勝。次戦は同１位でパリ・パラリンピック金メダルの小田凱人（東海理化）に挑む。

　真田が快勝だ。現在、タ対エフベリンク４連敗中で、直近の昨年の釜山オープン決勝では３ゲームしか奪えなかった。しかし、この日は「最後まで自分のスピンのショットが安定していた。最後まで乱れずに打てた」。

　前日に、レジェンドの国枝慎吾さんに「どうやったら勝てますか」とメールした。国枝は、東京パラリンピック決勝で、エフベリンクに快勝し、金メダルに輝いていた。返ってきた答は「覚悟と勇気を持て」だった。「久々に自分の心に刺さった言葉だった」。

　昨年に右ひじの内側を痛め、昨年９月の木下グループ・ジャパン・オープン決勝で小田に敗れて試合に出ていなかった。だからこそ、１球１球を心を込めて打った。「覚悟を持って、チャレンジする勇気を持てた」。次戦の小田にも、その気持ちで挑む。