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「没頭していきたい」吉川尚輝語る新婚の心境と、狙える73年ぶりの快挙

スポーツ報知 / 2025年1月22日 5時0分

自主トレを公開し軽快に体を動かした吉川(カメラ・今成 良輔)

 巨人の吉川尚輝内野手(29)が故障からの全快を宣言し、リーグ連覇へさらなる輝きを放つ決意を示した。21日にG球場で自主トレを公開し、打撃練習では昨年9月に左肋骨(ろっこつ)を骨折した影響を感じさせない打球を連発。昨年12月にシンガー・ソングライターの足立佳奈(25)との結婚を発表した不動の二塁手は、阿部慎之助監督(45)から2番打者として期待を寄せられており、万能型として打線を活性化させる。

 感触を確かめながら、吉川が快音を響かせ続けた。G球場の室内練習場で約15分のマシン打撃。昨年9月に左肋骨を骨折した影響でCS最終ステージを欠場していたが、もう心配いらない。鋭い打球は回復の証しとなった。「問題なくできて、しっかりバットは振れている。体自体は全然大丈夫なので、自主トレからバットを振ることはしっかりやってきました」と全快を強調した。

 公私ともに充実期を迎える。昨季開幕前はレギュラーを確約されていない立場だったが、二塁手として全143試合にスタメン出場。打率2割8分7厘、5本塁打、46打点の成績を残し、二塁手部門で自身初となるゴールデン・グラブ賞とベストナインを獲得した。シーズン後の昨年12月には同じ岐阜出身でシンガー・ソングライターの足立佳奈との結婚を発表。「これまでと変わらずにというか、やることをしっかりやるのが仕事。没頭していきたいし、より野球に集中してやっていきたい」。人生の伴侶を得て、いっそう気を引き締めた。

 立場を固め、さらなる飛躍を期す男にかかる期待は大きい。阿部監督は今季のレギュラーとして吉川と岡本、2人だけの名を挙げ、「2番は尚輝(吉川)に打たせたい」と構想を明かしている。安定した打撃力と状況による対応力を持ち合わせ、パンチ力に機動力もある背番号2は、打線に欠かせない存在。「ホームランをバンバン打てるタイプではないので、ランナーを進める打撃もやる。どの打順でも任されたところでやっていきたい」。万能性を生かして2番打者として機能すれば、安定した得点力につながる。

 けがが癒えた年明けからは100%に近い状態でスイング。打撃フォームの映像を例年以上に細かく分析しながら振り込んでいる。昨季は自身初の全143試合出場を達成し、「(今オフも)いつもと変わりなく、ウェートトレとかもやっている」と今季も準備万全。二塁手として2年連続で全試合に出場すれば、球団では1951年と52年に達成した千葉茂以来、実に73年ぶりの快挙になる。「一日一日やるだけですね」と目の前の試合に集中した先に、“鉄人”の称号も見えてくる。

 今年のテーマとなる漢字一文字は、自身の名前にもある「輝」としたためた。「リーグ優勝、日本一になって輝けるように、という思いです」。常にあるのはフォア・ザ・チームの精神で、「個人のタイトルよりチームが勝てるように頑張りたい」と繰り返した。言葉より姿勢で示す吉川が、今季も不動の二塁手として連覇に向かう巨人の旗手となる。(宮内 孝太)

 ◆千葉 茂 松山商から1938年に投手として入団後、すぐに野手転向。2年目から正二塁手で、堅実かつ守備範囲の広さが特長だった。46年からは背番号3をつけ、50年までは主将も担った。47~53年は二塁手最多タイの7年連続ベストナイン。芸術的な右打ちが魅力で、通算出塁率は3割8分5厘。56年に現役引退し、コーチに。58年には長嶋茂雄に背番号3を譲った。59~61年は近鉄監督。チームの愛称は「パールス」から千葉のニックネーム「猛牛」にちなみ「バファロー」に変わった。

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