大の里 Ｖ戦線残る３敗死守 豪ノ山をヒラリとかわす「相手のことが見えていた」

豪ノ山・大の里　大の里（奥）ははたきこみで豪ノ山を下した（カメラ・池内　雅彦）

◆大相撲　▽初場所１０日目（２１日、東京・両国国技館）

　大関・大の里（二所ノ関）は東前頭３枚目・豪ノ山（武隈）と呼吸が合わず、立ち合いが２度不成立に。２度目は右に変化するような動きも見せた。成立した３度目は真っ向勝負で当たり負けせず。相手の圧力に一旦は後退したものの、土俵際でひらりとかわして冷静にはたき込んだ。「相手のことが見えていた。相手の考えていることに気がつけてよかった」と振り返った。

　八角理事長（元横綱・北勝海）は「受けたから、余裕はない。立ち合いは迷ったのでは。当たりを警戒して見ていった。明日は思い切っていくでしょう」と語った。

　これで３敗を死守し、優勝戦線に残った。１１日目は１敗でトップの西前頭１４枚目・金峰山（木瀬）と対戦。昨年は２度賜杯を抱いた大関が新春の土俵の主役を狙う。