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鹿島“ボラン知念”誕生から1年…今年も?鬼木監督「いろいろなところで見てみたいので」金沢戦で複数テスト

スポーツ報知 / 2025年1月21日 20時17分

金沢戦に出場した(左から)鹿島MF知念慶、FW徳田誉、DF津久井佳祐、DF佐藤海宏

◆トレーニングマッチ 鹿島3―0金沢(21日・宮崎市内)

 鹿島は金沢とトレーニングマッチ(45分×2、30分×1)を行い、3―0で勝利した。Jクラブとの対外試合2戦目で、鬼木体制“初勝利”を飾った。

*  *  *

 ちょうど1年前、ポポヴィッチ前監督による知念慶のFWからボランチへのコンバートは大成功を収めた。このインパクトを上回ることは難しいが、鬼木達監督による、興味深い起用法も垣間見えた。指揮官曰く「いろいろなところで見てみたいというのがある。いろいろな試合の場面でオプションという形になってくるので」

 結果的にこの試合の全得点が生まれた2本目のDFラインは、右から安西幸輝、三竿健斗、植田直通、キム・テヒョンの並びとなった。右・左の適正を勘案すれば、本職ゼロの4枚である。

 安西は鬼木監督が求める「推進型」「起点型」のどちらのサイドバック像もこなせるので、より実戦的なテストだったと言える。この日は右MF荒木遼太郎のスルーパスに抜け出すなど「推進型」としてプレーした。

 三竿は特に触れる必要もないぐらい、淡々とCBとしての仕事を果たしていた。植田の左CBは実戦的ではないかもしれないが、興味深いトライだ。植田は対角へのフィードよりも、同サイドへのフィード(サイドハーフの裏やサイドに流れたFWへの球出し)を得意とする。左MFのスペースをうまく使いたい場面では、有効かもしれない。

 キム・テヒョンの左SBは、すごく効いていた。本職がCBなのにガンガン前に出ていく姿勢は、本職がFWなのに守備に奮戦する1年前の(コンバート直後の)知念に感じた違和感に近かった(つまり、いい違和感)。

 左SBが本職のDF溝口修平は、右MFで起用された。いわゆる「家長ロール」を求められていたのだろう。持ち前の技術の高さを発揮していた。DFなので、ボールの奪い方もうまい。景色に慣れ、攻撃面でゴールに関われるようになれば、面白い起用法になるかもしれない。

 他に舩橋佑のトップ下、松村優太の左サイドなどもテストされた。キャンプ最終日の25日に予定されている岡山戦でも、何かしらのテストはあるだろう。

 安西は「知念くんがFWからボランチになったように、可能性は全員あるのかなと思います。まあ俺はないかな」と笑ったが「いい選手は、どのポジションもできるので」とコメント。この言葉は、くしくもちょうど1年前、知念のボランチ起用に呆然とする報道陣を前にポポヴィッチ前監督が(満面の笑みで)言い放ったものと同じだ。安西は「みんな積極的にやれている。継続してやっていきたい」と意気込んだ。(岡島 智哉)

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