テレビ朝日、「中居正広の土曜日な会」打ち切り発表「放送継続の環境になく」…冠番組が全て終了へ

中居正広

　テレビ朝日の公式サイトが２２日に更新され、中居正広のレギュラー番組「中居正広の土曜日な会」（土曜・前１１時半）の打ち切りを発表した。

　「中居正広さん出演番組 及び社内調査に関して」と題した文書をアップ。「『中居正広の土曜日な会』は、視聴者の皆様からの様々なご意見、アドバタイザーの反応などを踏まえ、放送継続の環境になく打ち切ることを、編成幹部が中居さんに直接伝えご理解頂きました」と報告。４月以降の同時間帯については「現在検討中です」とした。

　また、中居の女性トラブルに関連してフジテレビ局員と芸能関係者、タレントとの関係性を指摘する一連の報道を受け、テレビ朝日は社内調査を行ったことを報告。まずは経緯について「当社では昨年２月に人権方針を策定、公表し、人権デューデリジェンスの作業を進めてまいりました。その一環として、昨年９月に外部コンサルタント会社に委託し、社内の人権状況を調査するための全役職員を対象とするアンケート（無記名）を実施しました」と説明。「質問の中には『取材先・取引先など外部から社員に対するセクハラ』の有無（受けたことがあるか、見聞きしたことがあるか）を尋ねるものがありましたが、食事会等での出演者からの不適切な行為の報告はありませんでした」と調査結果を伝えた。

　中居の報道を受けて「年明けから、出演者やその関係者と社員との関係性に問題がないか、その実態を把握するための第一次調査（対面ヒアリング）を制作現場やアナウンス部を中心に行い、終了しました。その結果、食事会等での不適切な行為の報告はありませんでした」という。「事態の推移を見て、今後もこのような調査を継続的に行い、問題が把握された場合には適切に対処してまいります」と姿勢を示し、「尚、アナウンサーには前記の通り、取りざたされている事案に類することはありません。真摯に職務を全うしておりますので、ＳＮＳ等での誹謗中傷や憶測に基づくコメントはお控え頂きますようお願い申し上げます」と呼びかけた。

　「中居正広の土曜日な会」は２０１９年に「中居正広のニュースな会」としてスタート。２２年に「中居正広のキャスターな会」、２４年からは「中居正広の土曜日な会」にタイトルを変更して放送してきた。

　中居のレギュラー番組終了や降板が相次いでおり、冠番組はＴＢＳ系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」やニッポン放送「中居正広ＯＮ＆ＯＮ　ＡＩＲ」に続く打ち切りとなった。日本テレビ系「ザ！世界仰天ニュース」（火曜・後９時）、ＴＢＳ系「ＴＨＥ　ＭＣ３」（月曜・後９時）は降板し、フジテレビ系「だれかｔｏなかい」（日曜・後９時）はスポーツ報知の取材で、今年３月をもって番組が終了することが分かっており、冠番組は消滅する見込みだ。

【テレビ朝日の文書全文】

「中居正広の土曜日な会」は、視聴者の皆様からの様々なご意見、アドバタイザーの反応などを踏まえ、放送継続の環境になく打ち切ることを、編成幹部が中居さんに直接伝えご理解頂きました。４月以降の同時間帯は現在検討中です。上記に関連するテレビ朝日グループの対応をお知らせします。

当社では昨年２月に人権方針を策定、公表し、人権デューデリジェンスの作業を進めてまいりました。その一環として、昨年９月に外部コンサルタント会社に委託し、社内の人権状況を調査するための全役職員を対象とするアンケート（無記名）を実施しました。質問の中には「取材先・取引先など外部から社員に対するセクハラ」の有無（受けたことがあるか、見聞きしたことがあるか）を尋ねるものがありましたが、食事会等での出演者からの不適切な行為の報告はありませんでした。

その後一連の報道を受けて年明けから、出演者やその関係者と社員との関係性に問題がないか、その実態を把握するための第一次調査（対面ヒアリング）を制作現場やアナウンス部を中心に行い、終了しました。その結果、食事会等での不適切な行為の報告はありませんでした。事態の推移を見て、今後もこのような調査を継続的に行い、問題が把握された場合には適切に対処してまいります。尚、アナウンサーには前記の通り、取りざたされている事案に類することはありません。真摯に職務を全うしておりますので、ＳＮＳ等での誹謗中傷や憶測に基づくコメントはお控え頂きますようお願い申し上げます。

テレビ朝日　広報部