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イチロー氏「自分の力を100%出す」ファンに誓った言葉、最後まで守り続けた…ヒルマニア

スポーツ報知 / 2025年1月23日 5時50分

イチロー氏

 【米ニューヨーク州クーパーズタウン】米野球殿堂は21日(日本時間22日)、今年の米殿堂入りメンバーを発表し、メジャー通算3089安打を放ったイチロー氏(51)=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=がアジア人で初めて選ばれた。

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 イチロー氏が日本人選手初の米野球殿堂入りを果たした。メジャーでの第一歩を踏み出す直前の記憶がよみがえった。

 オリックスからマリナーズに移籍したばかりの01年1月。その年の米野球殿堂入りが発表された翌日だった。セーフコフィールド(現Tモバイルパーク)での自主トレ後の囲み取材で「昨日、カービー・パケットが殿堂入りしましたが」と尋ねた。右打ちと左打ちの違いはあるが、安打製造機で名外野手と共通項の多いスターの殿堂入りの感想が聞きたかった。だが、当時のイチロー氏は、まだプレーしていないメジャーでそこまで余裕がなかったのだろう。「そうですか」と言ったきりだった。

 新人新記録の年間242安打を放った同年オフ、イチロー氏は初めて米ニューヨーク州クーパーズタウンの米殿堂を訪れた。1年目から結果を残し、自信を得てから見たレリーフの数々はどのように映っただろうか。個人的にはメジャーでの目標になったと思っている。

 同年2月3、4日に行われたファンフェスタ。会場内ではイチロー氏のオリックス時代の雄姿が流され、シアトルのファンは日本から来たお目当ての新戦力に、約2000人がサインの列を作った。約2時間、ペンを走らせ、トークショーでは「この人気が冷めないような成績を残したい。自分の力を100%出すことを心掛けている」と約束した。

 レギュラーを続けたオリックス時代に一時取り入れたウェートトレを「体からしなやかさが失われる」としてやめ、初動負荷理論を取り入れてマシンを購入。体調管理を徹底して、大きな故障もなくメジャーでも19年間プレーし続けた。ファンに誓った言葉を最後まで守り続けたことが、殿堂入りにつながった。(蛭間 豊章=ベースボールアナリスト)

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