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西山朋佳女流三冠、ラスボス試験官に敗れて初の女性棋士の夢に届かず…

スポーツ報知 / 2025年1月22日 17時57分

プロ棋士編入試験五番勝負最終局に臨む西山朋佳女流三冠(左)と試験官・柵木幹太四段(日本将棋連盟提供)

 将棋界初の女性棋士を目指した西山朋佳女流三冠=白玲、女王、女流王将=のプロ棋士編入試験五番勝負最終局が22日、大阪府高槻市の関西将棋会館で指され、西山は先手の試験官・柵木(ませぎ)幹太四段に135手で敗れ、通算2勝3敗で不合格となった。

 史上初の女性棋士誕生を決められなかった。これまで〇●●〇の2勝2敗で、勝てば合格、負ければ不合格の人生の岐路に立つ第5局。「奨励会」の三段リーグ時代、西山が0勝5敗で勝てなかった“ラスボス”柵木に夢へ続く道を阻まれた。

 後手に決まっていた西山は三間飛車で勝負。序盤はともに早い指し手で進んだが、柵木の的確な駒組みに苦慮し、昼食休憩明けから徐々に形勢を損ねた。

 玉頭を狙った攻めで一時は盛り返したが、柵木が丁寧に対応された。自慢の振り飛車もまったく生かせず、1分将棋で時間にも苦しみ、逆転はかなわなかった。

 30社約70人の報道陣が新会館に詰めかけた注目の一番だった。女流棋士の試験挑戦は2022年8~10月の里見香奈女流五冠(当時=清麗、女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花、現・福間香奈)が0勝3敗で、編入試験制度導入後初めて不合格になって以来2人目だったが、快挙達成はならなかった。

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