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「引退した時に殿堂入りできるようなボクサーになりたい」井上尚弥 イチロー氏の米野球殿堂入りの日に夢語る

スポーツ報知 / 2025年1月23日 5時30分

タイトルマッチへの抱負を語る井上

◆プロボクシング ▽WBA、WBC、IBF、WBO世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一戦12回戦 統一王者・井上尚弥―WBO世界同級11位・金芸俊(24日、東京・有明アリーナ)

 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31)=大橋=が、24日のWBO同級11位・金芸俊(キム・イェジュン、32)=韓国=との防衛戦(有明アリーナ)に向け、横浜市内で公式会見を行った。プロモート契約を結ぶトップランク社のボブ・アラムCEO(93)から「(元6階級制覇王者の)マニー・パッキャオより井上選手の方が伝説的」と評価されたモンスターは、「引退した時に殿堂入りできるようなボクサーになれれば」と新たな夢を掲げた。

 イチロー氏が日本人初の米野球殿堂入りを果たしたこの日、尚弥が「殿堂入り」の夢を口にした。「自分が引退した時に殿堂入りできるようなボクサーになりたいな、と思います」

 4階級制覇、2階級での4団体統一、パウンド・フォー・パウンド(全階級を通しての最強ランク)1位などボクシング史に名を刻む尚弥に対し、アラム氏は「パッキャオよりも伝説的。井上の方がスキルもテクニックもある」と6階級制覇王者をしのぐ評価を与えた。発言を右隣で聞いていた尚弥は「そんなことはないだろうな、と思いながら聞いてました」と謙遜したものの、パッキャオも昨年12月に果たした国際ボクシング殿堂入りを新たな目標に加えた。

 会見後も、アラム氏の賛辞はとどまることがなかった。「井上はボクシングの顔。彼がどれだけ唯一無二で素晴らしい選手か、もっと日本のみなさんは心に留めてください」と訴えた。また「25年に米ラスベガスで試合を組む。最大級の会場を用意する」と明かし「昨年は大谷翔平が大きな活躍を見せた。井上と大谷の2人がどんな活躍をするかが米国でも注目されている」と日本人アスリートへの関心の高さを証言した。

 尚弥は会見で「今年はアメリカ、そしてサウジと、また海外進出になる」とサウジアラビアでの試合計画について初めて明言。4月か5月にラスベガスでWBC1位アラン・ピカソ(24)=メキシコ=と対戦し、秋か冬にサウジでWBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=と統一戦を行うことが有力だ。

 「あさっての試合は自分の中ですごく大事な試合という位置付け。この後、ボクシングキャリアを加速させていきたい」と話した尚弥。当初対戦予定だったサム・グッドマン(26)=オーストラリア=の負傷で試合が1か月延期となり、試合13日前に相手も変更となったが「やることは変わらない。しっかりと結果を出したい」と揺るぎない自信を示した。(勝田 成紀)

 ◆国際ボクシング殿堂 正式名称は「国際ボクシング名誉の殿堂博物館」。ボクシング界への貢献をたたえるため1990年、米ニューヨーク州に設置され、ボクサーは引退後5年で資格を得る。以下は日本人の殿堂入り。

 ▽95年 2階級制覇王者・ファイティング原田氏

 ▽08年 国際マッチメーカー・ジョー小泉氏

 ▽09年 帝拳ジム・本田明彦会長

 ▽15年 元WBA世界フライ級王者・大場政夫氏、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏

 ◆マニー・パッキャオ 1978年12月17日、フィリピン・ミンダナオ島生まれ。46歳。95年に16歳でプロデビュー。98年のWBCフライ級から2010年のWBCスーパーウエルター級まで世界6階級制覇を果たし、オスカー・デラホーヤ(米国)に続く史上2人目の偉業を達成。戦績は62勝(39KO)8敗2分け。身長166センチの左ボクサーファイター。愛称「パックマン」。

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