元巨人・斎藤雅樹さんが誇りにする完投の喜び「あんなにいいものはないと伝えたい」現役時代沢村賞3度
スポーツ報知 / 2025年1月23日 16時0分
◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」
仲間はいい。高校野球部の同期で新年会を開いた。27年続いているが、毎年同じ昔話で盛り上がる。こんな思い出も。練習後の“ヒーローごっこ”とでも言おうか。投手役が最後の打者を打ち取って駆け寄る捕手役と握手を交わし、ベンチへ連なる選手とハイタッチ。高校はそんなことできないから、皆がプロの選手になりきって楽しんだ。イメージしたのは巨人の江川さんや西本さん。完投投手だ。
今だったらそんな発想はできない。先発→中継ぎ→抑えと分業制が確立された。救援投手を小刻みにつなぐブルペンデーもある。完投しなくても、勝っても負けても「先発の仕事はできました」といったコメントが増えてきたが、違和感を禁じ得ない。
“ミスター完投”と称される元巨人の斎藤雅樹さんにブルペンデーについて聞いたことがある。すると「俺に何を言わせたいんだ!」と一喝された。11試合連続完投勝利のプロ野球記録を樹立し、先発完投型の投手に贈られる沢村賞を3度受賞。誰よりも完投することにプライドを持ち、その喜びの大きさを知る。「先発してベンチで出迎えられるのと出迎えるのとでは、喜びにも大きな違いがある。完投してハイタッチをする投手が減りつつあるけど、あんなにいいものはないと現役の選手に伝えたい」と声を大にした。
完投にこだわらない投手が増える中、巨人・戸郷が自主トレで沢村賞を目標に掲げた。昨季は180回を投げて完投4。候補に挙がりながらも完投試合10以上、投球回数200イニング以上といった基準に届かず受賞を逃し、同賞も5年ぶりの該当者なしとなった。先発投手の醍醐(だいご)味はやはり完投勝利。最後までマウンドを守って、仲間と歓喜のハイタッチを交わす。今年はそんなシーンが増えればいいなと思う。(野球担当・秋本 正己)
◆秋本 正己(あきもと・まさみ) 1989年入社。相撲は若貴時代など10年以上取材し、野球は巨人、阪神、西武など10年以上。年男で本厄。
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