【卓球全日本】前回王者・張本智和「劇的勝利で記憶に残るより、ロス五輪につながる勝ち方を」…自身初の連覇挑戦

会見で抱負を語る張本智和（カメラ・宮崎　亮太）

◆卓球◇全日本選手権　第２日（２２日、東京体育館） 　

　男子シングルスで前回王者の張本智和（智和企画）が試合会場の東京体育館で記者会見し、自身初の２連覇へ意気込みを語った。スーパーシード選手として２３日の４回戦から登場する。「初戦から完璧な入りをしなければいけない。しっかり圧倒できるように頑張りたい」と、自身初の２連覇に向けて意気込んだ。

　１８年に史上最年少１４歳で初制覇。前回は決勝で戸上隼輔（井村屋グループ）との決勝で相手のチャンピオンシップポイントを８度もしのぐ死闘の末、６年ぶりに頂点に返り咲いた。「全体的に攻撃力が上がっている。これまで全日本では受けて勝つとか、ブロック力で勝つとかギリギリで勝つ試合が何度も見られた」と振り返り、「劇的勝利で記憶に残るより、世界卓球や４年後のロサンゼルス五輪につながるような勝ち方ができれば」と見据えた。

　２５年の年明けはＷＴＴ２連戦に参戦し、スターコンテンダー・ドーハ（カタール）で優勝。翌週のコンテンダー・マスカット（オマーン）では準優勝だった。２８年ロサンゼルス五輪に向けた新たな一年。世界ランク３位のエースは「一番は世界卓球で金メダルを目指すこと、世界ランキング１位、ワールドカップもあるので、その３つで世界一になる可能性がある。１つでもつかみたい」と全日本から飛躍の一年にする。