Ｊ２札幌ＤＦ中村桐耶 新背番号「４」でリスタート「札幌にとって重みのある番号」

プールでの調整中に笑顔を見せる中村（クラブ提供）

　Ｊ２北海道コンサドーレ札幌ＤＦ中村桐耶（２４）が、新背番号で７年目の飛躍を図る。沖縄キャンプ中の札幌は２２日、恩納村内で調整。中村は直近の対外試合２戦に３バック左で先発と、２年連続開幕スタメンへ着実に歩を進めている。

　昨季Ｊ２で３位と昇格争いのライバルと見込まれる２１日の長崎との練習試合では、出場７０分間を無失点に封じた。「ゴール前でやらせないという共通認識はチームで持てている。最終的に跳ね返したり、フリーな形で打たれるシーンもなかった。長崎相手にできたのはでかい」。岩政大樹監督（４２）の下、守備力向上の手応えは得ている。

　今年、背番号を６から４に変更した。１１年から１５年に主将を務めた河合竜二氏（４６）、札幌Ｕ―１８の２歳上の先輩でＪ１広島に移籍した菅大輝（２６）と受け継がれてきた。「（河合）竜二さんや菅（大輝）君が着けていた札幌にとって重みのある番号。自分が引き継いで、チームを引っ張っていく選手になれれば」。責任感は背中から示していく。

　練習開始時のランニングでは常に先頭に立っている。「意識一つでできること。やって損はないし、何ならいい方向に向くこと。どんどんやっていきたい」。自覚を前面に打ち出し、自己を高め、Ｊ１復帰への原動力となる。

（砂田　秀人）