米野球殿堂博物館が新企画「ヤキュウ/ベースボール」の概要発表 日本人向けツアー企画も計画
スポーツ報知 / 2025年1月23日 7時30分
米野球殿堂博物館(ニューヨーク州クーパーズタウン)は、22日(日本時間23日)、7月に当地で公開される新エキシビション「ヤキュウ/ベースボール」展の概要を発表した。野茂英雄氏が1995年に海を渡ってちょうど30年。イチロー氏が日本人選手として初めて殿堂入りを果たしたタイミングで、日本と米国における約150年間の野球交流の歴史を振り返る催しが公開される。
博物館3階の約170平方メートルの区画に設置される展示は、〈1〉早稲田、慶応大の米国遠征が始まった1900年代初頭、〈2〉1907年の米国チームの日本初遠征から1934年のベーブ・ルースが参加した日米野球、〈3〉ウォーリー与那嶺、レロンとレオンのリー兄弟ら日本で活躍した米国籍選手、〈4〉村上雅則、野茂英雄から今に至るメジャーでプレーした選手の4部門の構成。構想から2年半の歳月を掛け、イチロー氏ら今年の5人の殿堂入りメンバーが当地で行う7月27日のセレモニーに先立ち、同週末から一般公開予定だ。
メディア説明会を行った同博物館のララ学芸員によると、主な展示物には、松井秀喜(ヤンキース)の2004年日本開幕戦ユニホーム、ダルビッシュ(パドレス)の2024年、通算2000奪三振達成試合の帽子のほかに、2022年の佐々木朗希(ロッテ)による完全試合での試合球、佐々木麟太郎(スタンフォード大)のドラフトリーグでの使用バットなど、将来を見据えた展示物もあるそうだ。
年間平均25万人の来場者がある同博物館。日本からの旅行者には、ニューヨークJFK空港から片道204マイル(約330キロ)というロケーションからのアクセス難が懸念される。ラウィッチ館長は「イチロー氏が式典に参加する週末は注目を集めると思うし、例年以上の来場者を見込んでいる。日本の旅行会社とのパートナーシップを含め、人々が来場しやすい企画を構想中だ」と主要空港からの送迎を組み込んだパッケージツアーの販売などを企画中。
すでに「スポーツ・トラベル&ツアーズ」社は7月25日の金曜日にボストンのフェンウェイパークで開催されるドジャースとのナイターを観戦し、翌日にクーパーズタウンに移動し、夕方に行われる恒例のレジェンド・パレードを観覧。日曜日に式典に参列するドリームツアーを予定しているという。
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