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元日本代表FW柿谷曜一朗が号泣の引退会見〈2〉 C大阪サポの一言で救われた21年ルヴァン杯「セレッソは家であり、家族」

スポーツ報知 / 2025年1月23日 13時24分

徳島でのチームメート・佐藤晃大氏(左)から花束を受け取り笑顔を見せる柿谷曜一朗 (カメラ・馬場 秀則)

 サッカー元日本代表FW柿谷曜一朗が23日、ヨドコウ桜スタジアムで引退会見を開き、C大阪への感謝の思いを伝えた。

 下部組織からC大阪に在籍し、16歳でトップチームデビューを果たした。素行面の問題もあり、チームを離れることもあったが、「セレッソ大阪というクラブが家であり家族であり、そういう存在の場所。いろいろあったけど、最後はここでしか話すことができない。お世話になって一番感謝を伝えないといけない」と引退会見の場をヨドコウに選んだ。

 抜群のサッカーセンスで若くして注目を集め、「ジーニアス(天才)」の愛称で親しまれた柿谷。19年間のサッカー人生で一番に記憶に残っているゴールを聞かれると、「プロ初ゴールをセレッソで決めた時は、今でも鮮明に覚えている」と振り返った。

 C大阪から2021年に名古屋へ移籍。その年のルヴァン杯決勝は名古屋―C大阪だった。試合は名古屋が2―0で勝利し、優勝したが、柿谷は「サッカー人生で1、2を争うくらい緊張した。セレッソとの決勝かと。まともに寝れなくて、サポーターにまず、どんな顔で試合に出て、どの顔で優勝したらいいんやと」と悩まされていた。「でも、自分が思ったのは絶対勝ったろうと。小菊さんが監督で、僕の前でタイトルを取らすわけにはいかないと。ただとって欲しい気持ちもあったし、それくらい自分の中では鮮明に覚えてる試合」と当時を思い出し、目を潤ませた。

 C大阪から名古屋に移籍し、愛のない言葉に傷ついたこともあったという。そんなとき、「あるサポーターから、『正直、曜一朗は…』」と話し始めて、途中で涙を流した。何度も深呼吸を行い、柿谷はまた話し始めた。「『正直、曜一朗はセレッソの曜一朗やから、どうなろうとお前のプレーが楽しみなだけやから』と言ってもらえて、本当に気持ちが楽になってプレーできた。まず、その方にこの場を借りてお礼を言いたい」とハンカチで涙を拭いた。

 ◆柿谷 曜一朗(かきたに・よういちろう)1990年1月3日、大阪府生まれ。35歳。C大阪の下部組織からトップ昇格。2009~11年はJ2徳島に期限付き移籍。14~16年にはスイス1部バーゼルに在籍。C大阪から21年に名古屋、23年からJ2徳島。利き足は右。J1通算238試合52得点。国際Aマッチ18試合5得点。176センチ、68キロ。

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