古市憲寿氏「もうぐちゃぐちゃですよね」フジテレビの対応に「コーポレートガバナンスが基本的にできていない」

フジテレビ

　日本テレビ系「ｎｅｗｓ　ｅｖｅｒｙ．」（月～金曜・後３時５０分）が２３日に放送され、タレント・中居正広氏の芸能界引退や、日本民間放送連盟（民放連）会長でフジテレビ副会長の遠藤龍之介氏がこの日、都内で民放連の定例会見を行ったことを報じた。

　フジテレビは２７日にオープンな会見を行うことを発表。ここまでの対応を見て、社会学者の古市憲寿氏は、「もうぐちゃぐちゃですよね。今の金光さん（フジ・メディア・ホールディングス社長）悪い方ではないと思うんですけど、やっぱりしっかりした会見に臨んだとは思えないですし、逆にそういう準備みたいなことはもっと一緒に誰かと会見に臨むこともできたと思うんですけど、そういうこともせずにやってたということもあって、もうちょっと準備と企業のあり方を考えるっていうのができないのかなって思った」と見解を述べた。

　「先週の港さん（浩一・フジテレビ社長）の会見としても、当然クローズでやったら批判されるというのがわかるわけじゃないですか。それも含めて企業統治、コーポレートガバナンスが基本的にできていない企業なんだなというのが改めて確認されたと思います」と指摘した。

　信頼回復のためには「金光さんが会見で今できることはすべてやらなきゃいけないという趣旨のことを言っていて、本当にその通りだと思うんですよ。そのためにはやっぱり経営陣を刷新しないといけない」と話し、「やっぱりよく言われることですけど、フジテレビって会社は日枝さんって８７歳の代表の影響力がいまだにやっぱり強い会社で、それを含めて経営陣を一掃するくらいじゃないと、世間からの（信頼）回復、スポンサーからの回復、視聴者からの信頼回復っていうのはなかなか望めないと思います」とコメント。

　「それくらい覚悟を持ってやるのかどうなのかというのが１個のポイントで、港社長だけ辞めますって言って納めようとしたら、それは中途半端な改革ってことになりますし、どれだけのことをちゃんとフジテレビがやるのかっていうのをしっかり見極めなきゃなと思います」と語った。