【アメリカJCC】史上初「中山・芝2200メートル」重賞完全制覇へ5歳馬が上々の動き
スポーツ報知 / 2025年1月24日 6時0分
◆アメリカJCC追い切り(1月23日、美浦トレセン)
第66回アメリカJCC・G2(26日、中山)に出走するレーベンスティールが23日、美浦トレセンで追い切られ「中山・芝2200メートル」重賞の完全制覇へ上々の動きを見せた。
本格化を感じさせる動きだ。レーベンスティールは23日、美浦・Wコースで3頭併せを実施。2馬身離れた最後方で脚をためると、直線では内を鋭く伸び、プリティディーヴァ(3歳オープン)、ウェットシーズン(4歳2勝クラス)の2頭に併入した。ラスト1ハロンはこの日の最速となる11秒2(6ハロン80秒6)を馬なりでマーク。田中博調教師も「時計が大事なわけではないですが、いいところまできましたね」と、手応えを口にした。
動きの良さもさることながら、課題の折り合い面に進境が見られたことが大きい。2週前追い切りでは「今までで一番操作性が悪い。試練ですね」と顔をしかめていたトレーナーだが、「ようやく我慢が利くようになった。取り組んできたことが形になってました」と確かな自信をのぞかせた。
前走の天皇賞・秋は8着に敗れたが、しっかりと休養を取って体調面も不安はない。「前走は調整をやるごとに課題が浮き彫りになった。一生懸命に走りすぎるから間隔が空いた方がいい。今回は体の痛みも少ないし、成長を感じます」
中山・芝2200メートルは23年セントライト記念、24年オールカマーと重賞を2戦2勝。今回勝利すれば同舞台3重賞で史上初の完全制覇となる。指揮官は「相手も強く、フルゲートと難しいレースですが、恥ずかしくない競馬をさせたいとは思っています」と力を込めた。“ホームグラウンド”で強豪を迎え撃つ準備はできている。(角田 晨)
◆中山・芝2200メートル重賞完全制覇 古馬がアメリカJCCとオールカマー、3歳限定がセントライト記念の3重賞(現在はいずれもG2)が行われている。グレード制導入の84年以降、3レース全て勝った馬はいない。マツリダゴッホは07~09年にオールカマーを3連覇、07年のアメリカJCCを勝ったが、3歳時の06年セントライト記念は競走中止。異なるレースを2勝した馬はレーベンスティールを含めて5頭。セントライト記念とアメリカJCCを制したホワイトストーンはオールカマーが〈2〉〈4〉着で完全制覇に届かなかった。
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