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巨人のドラ1が坂本の思考で目指す鉄人ショート 高校時代の負傷「転機」に

スポーツ報知 / 2025年1月24日 5時20分

新人合同自主トレで打撃練習をする石塚(カメラ・小林 泰斗)

 2月1日に迫った春季キャンプからルーキーたちの戦いも本格的にスタートする。スポーツ報知では巨人の支配下の新人5選手を連載企画「目指せ!慎・巨人の星」と題して紹介。第1回はドラフト1位の石塚裕惺内野手(18)=花咲徳栄=。高校時代に左ろっ骨の疲労骨折で1か月離脱した経験を糧に屈強な体づくりを掲げ、憧れの坂本勇人内野手(36)のように試合に出続ける鉄人ショートを目指す。

 大きな野望を胸に躍動した。石塚は屈強な体をつくるため、高い意識で走り込んだ。新人合同自主トレ第3クール初日のこの日。ランニングメニューの8本のポール間走で汗を流し「順調です」と充実した表情を見せた。

 明確な目標が原動力だ。「常に試合に出続ける不動のレギュラーになれるようにやっていきたい。連続試合出場を続ける選手は『今日しか来られないファンの人がいるから』という話をされる。強い思いがないと難しいと思うので」。史上初となる遊撃手で2000試合出場を達成した坂本も「その日しか見に来られない方がいる」と試合に出続ける大切さを掲げていた。憧れの先輩と重なる思考の原点は高校時代にある。

 花咲徳栄2年夏は埼玉大会の決勝で敗退。甲子園にあと1勝届かなかった。新チームで再出発した直後の8月上旬、左ろっ骨を疲労骨折。せきをすると激痛が走り、痛みで大声も出せなかった。「1か月くらい何もできなかった。一番長い離脱でした」。野球ができない苦しみを痛感した。

 同じ思いは二度としたくない。そう決意して「できることをやる」と前を向き体づくりへの意識を高めた。「意識的に食べるようにして肉と米をとにかく食べようと。おなかがすかないように寝る前に食べたりとかもしていました」。約1か月の離脱期間の食トレで体重は6キロ増の80キロに。手首周辺の筋トレは可能だったため重点的に取り組み、力強い打撃の基礎を磨いた。

 実戦復帰し同年秋の埼玉県大会準決勝では、同学年左腕の巨人育成ドラフト5位・西川歩(山村学園)から本塁打。パワーアップした打撃で計5試合、21打数9安打10打点の活躍でチームを優勝に導いた。「あのけがが一つの転機になったと思います」と野球人生の分岐点になった。

 「電気治療にも通ったり強い体づくり、食事の意識はそこで変わりました」。3年夏に甲子園に出場し、U18日本代表で4番を任されても慢心はなかった。ドラフト1位で巨人に指名された後も欠かさずトレーニングに臨み、昨夏で83キロだった体重は入寮時86キロ前後に。ガッチリとした肉体はたくましさを増した。

 幼稚園の卒園旅行で訪れた巨人の宮崎キャンプに、今度は黄金ルーキーとして降り立つ。「最終的な目標は2000本安打。球界を代表する選手になることを思い描いてプロの世界に入ってきた」。坂本のように、不動のレギュラーをつかんで夢を届ける選手になる。(臼井 恭香)

 ◆石塚 裕惺(いしづか・ゆうせい)2006年4月6日、千葉・八千代市生まれ。18歳。幼稚園年長から勝田ハニーズで野球を始め、佐倉シニアを経て埼玉・花咲徳栄へ。1年秋からレギュラーで3年夏の甲子園出場。高校通算26本塁打。U18アジア選手権は日本代表の4番を務め、準優勝。182センチ、84キロ。右投右打。背番号23。

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