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【高校野球】球数制限を2025年度から正式導入 「合理性を欠くものではない」と統計学的解析から結論 

スポーツ報知 / 2025年1月23日 22時4分

甲子園球場

 日本高野連は23日、大阪市内で理事会を開き、1週間で1人の投手が投球できる総数を500球以内とする投球数制限を2025年度から正式に高校野球特別規則に明記することを承認した。

 2020年から24年を試行期間に導入が始まった投球数制限。21年に医療関係者らで作る「投球制限検証ワーキンググループ」が発足し、過去20年の甲子園大会準々決勝・準決勝後の検診と、22年夏から24年春の4大会で投げた全選手の検診から得た計875個のデータを統計学的に解析してきた。その結果、「大会中の投手の肩肘痛発生に関するリスク因子としては、投球数のみならず大会形態、大会前検診における肩肘痛の有無、成長期野球肘の遺残障害の有無などの影響も示唆されたが、投手の『1週間500球以内』という投球制限ルールは、肩肘痛の発生を抑制している可能性があり、肩肘の障害予防の観点から合理性を欠くものではない」と結論づけ、理事会で報告された。

 これを受け、2006年夏の甲子園で、決勝再試合を含む計7試合948球を投げ優勝した斎藤佑樹氏は「ワーキンググループの解析結果を聞き、まずは1週間500球という投球数制限の理解を深めることができ、納得感も得られました。自分自身の高校時代の経験も踏まえ、今後の障害予防の更なる普及には、選手ごとに体の柔軟性や疲労度が異なるなかでパーソナライズされた取り組みも必要だと感じました。投球数の制限だけでは怪我を完全に防止することはできません。別のルール改正なども検討していただき、高校年代の障害予防への取り組みがもっと広がることで、小中学生の怪我の予防にもいい影響を与えることを切に願っています」とコメントした。

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