「自宅に招待して一緒にお酒を飲みたい」イチロー氏が米殿堂で唯一投票しなかった記者に提言

野球殿堂が決まった左からイチロー、ワグナー、サバシアの３氏（カメラ・一村　順子通信員）　

　日本人初の野球殿堂入りを果たしたイチロー氏（マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター）が２３日（日本時間２４日）、ニューヨーク州クーパーズタウンの米国野球殿堂博物館を訪問し、共に殿堂入りを果たしたサバシア氏、ワグナー氏と共に、胸に「Ｈａｌｌ　Ｏｆ　Ｆａｍｅ」の文字が入ったユニホームの袖に腕を通した。

　メディア対応では、満票に１票だけ足りなかった投票結果を受け、「どうやら１人投票してくれなかった人がいるようですが、ぜひ、自宅に招待して一緒にお酒を飲みたいので、シアトルまでお越し下さい」と、ユーモアたっぷりに呼びかけ、場内の笑いを誘った。

　３氏は、歴代殿堂入りのプラーク（銅製胸像盾）が並ぶ「プラーク・ギャラリー」の壁に用意されたプラークの土台にサイン。イチロー氏は「まだ、プラークはできていないんですけど、あのメンバーの中に僕のプラークが並ぶんだと思うと、同じとこにいていいのか、という気持ち。いずれ並ぶことになるわけですけど、並んではいるものの、同じ場所にいるものの、到底その先輩方には及ばないという気持ちです」と、しみじみと語った。

　今年の野球殿堂入り式典は７月２７日で当地で開催される。