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「ショーヘイ・オータニです」水原一平被告のなりすまし電話を公開…求刑は賠償金26億円に禁錮4年9月

スポーツ報知 / 2025年1月25日 5時0分

水原一平被告

 米カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦地検は23日(日本時間24日)、ドジャース・大谷翔平投手(30)の元通訳で、銀行詐欺罪などに問われている水原一平被告(40)に対し、禁錮4年9月と釈放後3年間の保護観察処分、大谷への約1700万ドル(約26億円)の賠償などを求刑した。スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」では、水原被告が大谷になりすまして銀行員とやりとりする音声も公開。量刑は2月6日(同7日)に言い渡される。

 水原被告への量刑に関する意見書が、連邦地裁に提出された。銀行詐欺と虚偽の納税申告で最高で禁錮33年を科せられる可能性もあったが、求刑は禁錮4年9月。ギャンブル依存症が考慮される可能性もあったが、歯の治療など、ギャンブルと無関係な私的なものにも流用されたことが指摘された。

 一方で水原被告も連邦地裁に書類を提出し、言い分を述べた。スポーツ賭博に手を染めるきっかけになったのは「やりくりの助け」になると考えたから。大谷の通訳業務は「年中無休」「ひどい低賃金」の重労働だったとし、「食料品の買い物、郵便のチェック、自転車の修理、岩手に帰郷して家族と会う際の付き添い、愛犬を病院や美容院に連れていくこと、友人との夕食の送迎、結婚前の準備など」と、多忙だったことを強調。高級住宅街にある大谷の自宅の近くに住む必要があったため家賃もかさみ、一方で自身のCM出演や本の執筆は認められず、収入を増やすこともできなかったとした。「長期休暇は年末年始の4日間だけで妻と過ごす時間はほとんどなかった」と大谷に責任転嫁するような主張が相次いだ。

 21年11月から24年3月にかけて、違法スポーツ賭博の負けた分を取り返すために、大谷の口座から約1659万ドル(約26億円)を盗んで胴元に不正に送金。米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」では、水原被告が電話口で大谷になりすまして20万ドル(約3100万円)を自らの口座に送金する銀行員との会話約4分間の音声を公開。名前を問われて「ショーヘイ・オータニ」と答えて使用用途を「車のローン」と説明するなど、生々しいやりとりだった。

 量刑言い渡しは、ギャンブル依存症に関する精神科医の鑑定書の作成に遅れが生じるなどして3度延期になっているが、2月6日にカリフォルニア州サンタアナの連邦地裁で言い渡される予定になっている。

 ◆禁錮とは 禁錮は作業義務なく刑務所などに拘束される刑罰で、作業義務のある懲役とは異なる。

 〇…水原被告の提出した書類から、同被告が球団から受け取っていた給与も明らかになった。18年のエンゼルス入団時は8万ドル(約1200万円)で、大谷がMVPに輝いた翌年の22年からは25万ドル(約4000万円)に増加。ドジャースに加入した24年は50万ドル(約7800万円)だったという。さらに大谷から個人的にも受け取り、ポルシェ車ももらっていた。1年契約のため解雇を恐れて増額を要求できなかったとも主張している。

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