1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

イチロー氏殿堂入り投票しなかった記者に「自宅に招待して一緒にお酒を飲みたい」笑いを誘う

スポーツ報知 / 2025年1月25日 5時20分

 アジア人初の米野球殿堂入りしたイチロー氏(51)=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター=が23日(日本時間24日)、ニューヨーク州クーパーズタウンの殿堂博物館で会見し、“イチロー節”を連発した。

 自身8度目の訪問となった博物館。史上2人目の満票をあと1票で逃したが、得票率99・746%は史上3位。殿堂入り記念ユニホームに袖を通して臨んだ会見の冒頭では「どうやら1人投票してくれなかった人がいるようですが、ぜひ、自宅に招待して一緒にお酒を飲みたいので、シアトルまでお越しください」と自ら言及し、場内の笑いを誘った。

 現代野球には、警鐘を鳴らした。メジャー通算3089安打、打率3割1分1厘の安打製造機。パワー任せで長打にこだわる打者が増えている現状に「もう、三振OKになっちゃっている。それはすごく残念。何だっていいからバットに当てればチャンスはある。少なくとも僕のアプローチと全く違う野球」。難しい球でも食らいついて、粘って安打を量産してきたとあって「今は追い込まれてから、ストライクゾーンを狭くして、甘いところを待ってというアプローチ。それだったら、僕、ここにいないです」と持論を展開した。

 データを重視して、ベンチ内でタブレットを見つめる選手が増えたことに「僕がファンとしてそれを見たら残念になる」と言及。申告敬遠にも「ネクストバッターの選手がドキドキしたり、ざわざわと球場の雰囲気が変わるという感情がなくなる」と、変わりゆく近年の姿にさみしそうだった。

 ともに殿堂入りしたサバシア氏、ワグナー氏と、記念のレリーフの設置箇所にサインを入れた。多くの歴史的展示物もある野球殿堂博物館。「当時の野球を自分なりに想像し、そういういろんな時代を経て今があるという気持ちに必ずなる。それがすごく大事だなと思うんです」。殿堂入りの式典は、7月27日に当地で再び開催される。

【イチロー氏に聞く】

 ―実際に殿堂博物館に足を踏み入れて。

 「並んで同じ場所にいるものの、到底その先輩方には及ばないという気持ちですね。だから、これはゴールとも捉えられますけど、これからも僕の歩み方というか、その生き方によって近づいていけると思う」

 ―野球離れが懸念される。

 「一つの目標に向かって皆で力を合わせて頑張るというのは、生きていく上ですごく大事なこと。一人では生きていけないし、生きていたって面白くもない。仲間がいてくれるから頑張れたり、面白かったり、楽しかったりする。だからこそ、壁が現れた時に、そこに向かっていこうと、それを越えていこうというエネルギーが生まれるんだと思う。これは野球の大きな魅力の一つです」

 ―メジャーを目指す子供たちへ。

 「怖がらないで、自分が信じた道に飛び込んでほしい。人間関係はいろいろあります。良かれと思った結果でも惑わされることはあります。でも、信じている自分をつくっていれば、自分が信じた道に飛び込んでいけると思う。それを僕はしてきたつもりですけど、迷いなくそれをしてほしい」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください