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錦織圭と同じ米IMGアカデミー留学の17歳、沢松和子以来56年ぶり快挙に王手…全豪ジュニアで決勝進出

スポーツ報知 / 2025年1月25日 6時10分

最大の武器であるフォアハンドで鋭く打ち返す園部(カメラ・吉松 忠弘)

◆テニス ▽全豪オープン 第13日(24日、オーストラリア・メルボルン

 【メルボルン24日=吉松忠弘】ジュニアの部の女子シングルスで、ジュニア世界ランキング7位の園部八奏(わかな、17)=与野TC=が、全豪同部門で日本勢として史上初めて決勝に進出した。同1位のエマーソン・ジョーンズ(16)=オーストラリア=に6―3、6―4で勝利し、ファイナルへ。4大大会ジュニア日本女子シングルスで、1969年ウィンブルドンの沢松和子以来、56年ぶりの優勝をかけ、25日の決勝で同10位のペニコバ(米国)と対戦する。

 2度目のマッチポイント。時速171キロのサーブが相手のリターンを狂わせると、園部はようやく笑顔を見せた。はにかみながらガッツポーズで勝利を祝い「自分から攻めていく強い気持ちがあった」と、昨年10月に敗れたジュニア女王に雪辱だ。

 「まだ伸びている」という174センチの長身を生かしたサーブとフォアが最大の武器だ。サーブは、昨年末のオフにフォームを改良。速度が上がり、今大会1回戦では175キロをマークした。今大会の錦織圭の最速第2サーブより14キロ速い。

 この日も8本のエースをたたき込んだ。また、トレーニングの時間を長めにし、課題だったフットワークを鍛えた。「動きが速くなっているのを感じる」と、得意なフォアに回り込み、強打で仕留めた。

 準優勝した昨年9月の全米ジュニアに続き、全豪ジュニア史上初の日本女子シングルス決勝だ。「ありがとうございます。うれしい」。14歳で、錦織同様、盛田テニス基金の援助で米フロリダのIMGアカデミーに留学。才能が一気に花開いた。

 名前の由来は、「八」の洋数字が、無限大を意味するインフィニティに似ており、「無限に奏でる」という意味を、両親が込めた。決勝では、最高のプレーを奏で、56年ぶりの快挙を達成する。

 【ちょっといい話】 テニス人生を左右することになったのが、あの錦織がびびったという盛田基金のテストだ。しかし、園部は、あっけらかんと笑い飛ばす。「(所属の)与野(TC)のコーチの言われるままに出して、気がついたら通って、気がついたらアメリカにいました」

 もちろん、英語は「全然、全然(笑)」と、手を横に振る。しかし、それも「アメリカに行くと、自分から意思表示しないとやっていけない」。その後に、手をふりふりしながら、身ぶり手ぶりのまねをし、それで、乗り切っているようだ。

 日本報道陣の会見後、国際テニス連盟から英語で取材を受けた。身ぶり手ぶりどころか、臆することもなく、普通に英語で答えた。う~ん、どこか大物の予感がする。(吉松 忠弘)

 ◆園部 八奏(そのべ・わかな)2008年1月17日、さいたま市生まれ。17歳。兄の影響で4歳でテニスを始め、21年全国選抜ジュニア14歳以下優勝。22年に盛田正明テニス基金の援助で、米フロリダにあるIMGアカデミーに留学して拠点に。24年全米のジュニア部門準優勝。174センチ。ジュニア自身最高世界ランキングは5位。

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